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気まぐれ日記
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相変わらず練馬泥酔紀行
敏腕エロ編集者G氏と、今後のエロ本戦略懇談会を兼ねて、昨夜は練馬の繁華街にて軽く一杯。

そこに私の電話に着信が来たのは、練馬の親分Kちゃんからでありました。
奇しくも彼も近くで呑んでいらっしゃる様子。

一見生真面目一筋の地味な紳士…に見えて、その実ソープランド帝王のG氏と、豪放磊落で脂ぎった精力絶倫大将…に見えて、その実ご婦人には極めて奥手で純真無垢なKちゃんとの、正反対のお二方の初のブッキングには私も躊躇したのですが、既に出来上がったご様子の親分Kちゃんを邪険にする訳にはいかず、G氏との和やかな席にお誘いしたのが、その奇妙な夜の始まりでありました。


ほどなくして景気よく暴れながら居酒屋にやって来たKちゃん、いつもながら彼は美しいご婦人同伴であります。
枯れ気味の私とは対照的に、彼は異性を惹きつけるフェロモンを発してる様で、またしても私には初対面の女性です。

夜のお勤めのご婦人とおぼしき、どう見ても素人女性とは思えぬ色香漂わせ豊満なる女性のシンボルをお持ちの彼女は、偶然にもKちゃんと同じマンションにお住まいの方なのだとか。
それ以上の詳細を下世話に尋ねるのも野暮ですので詮索も致しませんでしたが、それにしてもつくづくKちゃんは恵まれた運命をお持ちです。

禁断の宴.jpg

ホラホラどうよ?
隣のKちゃんも右のG氏もどうでもよろしく、コレじゃ目のやり場に困るでしょー?
しかも、内田恭子タイプで本当に美人!
エロ芸術家の私がそう申し上げるのですから、偽りはございません。
未婚で、現在中年の彼氏がいるんだとさっ!
KちゃんとG氏の禁断のブッキングを気遣うよりも、Y子さんの濃厚フェロモンに圧倒されてしまったのが、私の正直な心情でした。
こんな濃密に色香溢れるご婦人、私ゃ昨今はエロ本の付録のDVDでしか見たことがございません。
こりゃあ相当に凄い……、
まぁいいや。

Kちゃんてば…、今宵はそんな極上セクスィー・レディーと二人きりで、極上の焼肉を食した後に、何もこんな最底辺の萎びた私なんぞに好き好んで連絡して、鄙びたオッサンの呑み会に加わることもないでしょうに…。
二人で焼肉食った後よ、なんつっても。
健全な男女が焼肉で精力つけたら、次のコースはお決まりでしょう!?

ですが、そこがKちゃんのシャイでジェントルな一面なのでしょう。
下手に泥臭いことなど考えないKちゃんだからこそ、ご婦人も信用して気さくに食事の誘いを受けるのでありましょう。

誰でもいいからヤリたい…!と発情してホテルに行った女性との行為最中ウ○コ漏らされたケダモノ親爺にひと言聞かせてやりたい話です。
ホテルに行った女性との行為最中ウ○コ漏らされたケダモノ親爺と言えば、せっかくの機会だからと、先輩を常に敬う私は練馬在住エロ大王T先生にもお誘いのお電話を差し上げたのですが、生憎ご多忙中らしくお出にならなかったので、どうか恨まないで下さい先生。


居酒屋から男女4人、次はウイスキーマニアの間では有名とのモルツ・バーなる渋い店へ。
ソープランドのみならず、スイーツ,そしてウイスキーにも造詣の深い研究熱心なG氏と、やはり相当にお酒の知識もお持ちのY子さんとはここで妙にウマが合い、私も調子に乗って馬鹿高い洋酒を呑み散らかしたら…、とてつもない金額でビックリ!
そうゆう所だったのね、ここは。

それからまたもう一軒、何処ぞの居酒屋に行って、何呑んだか何食ったんだか…記憶もなくなりゃ財布の中身もスッカラカン!

とんだ散財で練馬区を活性化させてベロベロのヘロヘロ状態で、ほとんど朝帰りで布団にダウン。
目覚めりゃ何故か肘とひざ小僧には擦り剥いた形跡。
帰りにどっかですっ転んだか激突したみたいです。


すべては三十路美女Y子さんの美貌と胸の谷間が悪いということで、本日はどうかご勘弁頂きとうございます。

ゆうこさん.jpg
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酒とイバラの日々
恥ジャズ.jpg

悪夢さながらの先日のジャズ・バーでの我が醜態が、客人によりご親切にも撮影されてしまっておりました。

公衆の面前で今にも泣きそうに稚拙なベースを奏でる私に、首謀者であるピアニストA氏と、ヴォーカリストのA子さんです。

そして嵐のようなライヴ騒動本番の日から二週間、息苦しいジャズ・バーとは一転した青空の下にて、同じくそのお二方との記念撮影であります。

新木場にて.jpg

件のジャズ・フェスの、打ち上げバーベキュー大会なる催しがあるので、是非ご参加を…とのお誘いを頂き、浮世の義理で昨日は遥か江東区の新木場公園まで、私は足を運んだのでありました。

一介の汚れ絵師風情の私には、小粋なジャズ・バーなど似合いませんが、それにも況して我ながら海も青空も全く似合わないこと!
タダ酒だと言うので、碌に旨くもない焼き過ぎの肉を適当に摘んで発泡酒を呑み散らかしたら、今さら素敵な出会いの一つも訪れる筈もなく、健康的な肉体露わに盛り上がるジャズ祭参加ご婦人衆の楽しげな姿を尻目に、とっととその場を後にするに限ります。

歌も歌えばピアノも奏で作曲もし、その上絵画の手腕もお持ちとの多才なA子女史は近々めでたくご結婚を控え、ご主人となる御仁と睦まじく参加し、暫しの憩いのひと時を満喫されて、前途洋洋たる若い二人は睦まじく去って行かれました。
幸せになるがいいさっ!幸せになりやがれッ、畜生ォッ!!

新木場風景.jpg

普段は威厳ある二児の善き父親,そして家庭を支える善き夫とのA氏と、どこで人並みの幸せから足を踏み外したのか裏街道人生を孤独に一路歩む私は、午後からジャズ部のお稽古。
寝転がって発泡酒を浴びて暢気に過ごしている場合ではありません。ふと気付けば、既にスタジオ開始時刻が迫った危ない時間。

トリオ練習前に師匠にドラムの稽古をつけてもらうとの予定と時間が重なり、生憎BBQ大会には不参加だったドラマーM氏の待つ市ヶ谷のスタジオへと、昼間からすっかりホロ酔い心地のオヤジ二人、有楽町線で急いで向かい、15分ほど遅刻して合流。

新たなる定番スタンダード挑戦曲「酒とバラの日々」他の初稽古を含め、オジサン達の初級ジャズ同好会でありました。
いや、初級は私のみでした。お二人は腕も度胸も立派に中級。妻帯者には何もかも敵いません。


何しろ、スタジオ練習日とバーベキュー大会が重なり、しかたなくベースを担いでの不様な姿で、朝から練馬の自宅より出陣し電車を乗り継いで遥々新木場まで行き野天宴会に参加し、それから市ヶ谷まで行って演奏趣味に興じ、また軽くビール呑んではえっちらと荷物背負って帰って来たのですから、軟弱な生活形態の私にとってはかなりのハードワークの一日。

その点ピアニストは、何もピアノ担いでバーベキューに参加する訳でもなく、スタジオのグランドピアノを弾けば良いのですから、身軽なものです。毎回思いますが、それはドラマーとて同様。
小振りで軽いエレキベースを、軽いギグケースに搭載し、最小限のシールド他機材や財布等を詰め込めば、…ホラね、クソ重い荷物の出来上がり!
ってやつで、昨日はその重い遊び道具を背に、多分かなりの距離を歩いたせいからか、本日は案の定腰痛でダウン。
ギックリ腰の一歩手前かなぁ。
屈むのが辛いから、パンツを穿くのもひと苦労。


そうは申しても、弱った身体に鞭打って、制作途中の原稿を真面目に進めて今週の〆切を守らねば、お銭を稼げやしません。
濃厚な色香発するホステスに会いに、魅惑のスナックにも行かれやしません。
まゆ嬢の店にもまた顔を出したいしなー。

やはり私は、小生意気なジャズ・バーよりも海の見える爽やかな青空の下よりも、場末の猥雑な呑み屋が一番居心地が宜しいようであります。
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錦糸町の熱くない一日
日頃の不謹慎な生活態度がお天道様にはお見通しだったのでしょうか…、その日に限って終始シトシトと雨天に見舞われての、演奏発表会当日でありました。

土曜,日曜と二日間に渡り、錦糸町駅周辺のあちらこちらにて、ジャズに限らずの音楽愛好老若男女の演奏披露大会。
『第2回 すみだ ストリート・ジャズ・フェスティバル』。
私の出演日は、その二日目の日曜日、昨日でありました。

我々ピアノトリオ+ゲスト女性ヴォーカリストによる「ジャズ歴半年のデビュー戦」会場は、以前にもお伝えした、ジャズ野郎が切磋琢磨をするジャズ・スポット。
はっきり申しまして、これは私の様な初心者のみならず重度の小心者にとっては最悪の条件に他なりません。
できれば私はそこらの通路の隙間の軒先で充分だったのですが、フェスティバル運営スタッフでもある我がメンバー、ピアニストA氏への配慮で、主催側が “特等席” での演奏場所を提供してくれたとの、有り難迷惑この上ない仕打ちでの発表会でありました。

“ジャズを演る専門店” で、「さぁ、ジャズを聴かせろ」ったって、それは当然ハードル高いでしょ~!?
だって、ジャズを演じなければならないのですから!
街の木陰でなら、下手なジャズ擬きの演奏をやろうと腹踊りでもやろうと気が楽で、むしろ拙いながらも本領を発揮できるでしょうに…。
切望した “影武者ベーシスト” も結局見つからず、何の因果か身の不運か、まったくエライことになってしまいました。

覚悟を決めて店内に突入し、私にとっては死刑台にも等しい狭いステージのスペースで、恐る恐る愛用エレキベースを取り出し脅えつつセッティングに取り組んでいると、続々とお客さんのご来場。
自身もサックス・プレイヤーとの店主をはじめ、ジャズに一家言持った煩そうなお兄さんから、何を期待して来てるのか小綺麗なお姐さん方。

“決して期待にはお応えできないからね、皆さん…!”

恐らく…もし私が今より十歳若ければ、その時点で、さりげなく財布だけポケットに仕舞い込むや、引きつった笑みを見せて
「ちょっとトイレに…えへへっ…」と店を抜け出し、必死の形相で走って逃げて、そのまま鄙びた温泉地にでも逃避行をしたことでしょう。
現に、昔々漫画のアシスタント先で、本当に逃亡を敢行した経歴のある私です。
入院生活を強いられた病院から、本当に荷物まとめて走って命辛々逃げて帰った私です。
私もやる時はやります。逃げる時は逃げる男です。

しかし、私だってもう充分すぎる年齢の大人なのです。
本気で逃げ出したい気分に身を震わせつつ、コッソリ持参した紙パックの日本酒「キクマサ ピン」をストローで吸い込み、少しでも意識を混濁させ神経を麻痺させるしか、最早私に手立てはありません。

ベースアンプの音量を人知れず絞りまくって、可能な限りの姑息な手段を駆使し、あとは野となれ山となれ!
正午、ジャズ・デビュー戦開幕!


ヴォーカル参加2曲含めスタンダード全6曲、ご愛嬌のA氏の噛みまくりMC含め、ちょうど30分間の悪夢を冷や汗掻きつつ乗り越えたら、慌しく荷物を両手に抱え、私は脱兎の如く一目散にズラかるのみです。

「そのベース、小さくてイイですねぇ!どこのメーカーなんですか?」
と店内逃亡中にすれ違った次の出演ベーシスト氏から声を掛けられたみたいですが、意識朦朧で錯乱状態の私は、
「ごめんなさいごめんなさいっ、もう二度としませんから!」
と顔を隠して半泣き声でか細く答え、その場から一刻も早く脱出するのに必死でありました。
高そうなエレキベースを持って堂々と次のステージに臨んだ彼はきっと、私の醜態のお陰で自信を持って万全に演奏できたことでしょう。
これも立派に人助けです。


…と、苦難のデビュー戦の難関を通り抜けた次には、その後もジャズ・バーにて裏方仕事を任されている運営スタッフのピアニストA氏を残し、駅傍の丸井入口に設けられた会場へと、ドラマーM氏と共に向かいます。

「予定通りに…不様な演奏でしたね、たはははっ」
「ええ、まぁ…でも確実に、これでステップアップですよ」
と清く慰め合い、駅反対側の会場へと。

次の出番は、ブルース発表会。他の面々と合流し手際よくスタンバイ。
午後1時開演!
こちらはジャズの部とは違い、“ブルース兄貴” S氏をリーダーに、超絶ギタリストK氏との、二人のフロントマンの影に隠れていれば良いのですから、先刻の針の筵の様なジャズ・バーに比べ気楽なものです。

すみだJAZZ.jpg

ねっ?この通り、可愛く隠れてるでしょ。(M氏の奥様による撮影です)
左より、リードギタリストK氏,奥床しく低音を響かせる私,Mr.ブルース S氏,ドラマーM氏,そして噂の40万円「PRS」のギターを鳴らすO嬢。
ギター3本と一緒では、私も心丈夫であります。

ブルース組.jpg

一見すると、レストランの看板前で譜面台に必死にヘバリ付いて固まって演奏している姿かとお感じになるかもしれませんが、これでも私にとっては聴衆の面前で大らかな心持ちでビートに身を委ね踊りながらブルースを満喫している、立派に勇ましい姿なのです。
それで所詮この見栄えですから、ジャズ屋での半泣き演奏がどれ程にみっともない姿だったかを、推し量り頂ければ幸いです。

ブルース曲全7曲を披露し結構な拍手喝采を頂戴しまして、ジャズ部での悪夢を払拭させて、私の出演任務は終了。


それから、また別の音楽友達、ドラマーN氏とピアニストO女史が在籍するジャズ・ビッグバンドの演奏鑑賞に、結構な距離の会場へと。
そこは社会人バンドながらも百戦錬磨の猛者揃い集団で、生憎の天候をも吹き飛ばすかの白熱した演奏を拝聴しました。

えっちらとベース担いでまた駅の向こう側まで戻り、今度は、ブルース・マンから一転してハワイアン・ギタリストとなったS氏と、その兄上がスティール・ギターを奏でる総勢4人の熟年ハワイアン・バンドの鑑賞。

ハワイアン.jpg

出演者控え室も兼ねた小洒落た居酒屋での、客席を取り払ってのステージで、我が拙いジャズ発表会も、こっちの方が絶対本領発揮できたよなぁ~!…だなんて、また見苦しいことを幾ら今更ほざいても当然見苦しいだけ…でありましょう。


催しを終えて、皆で広い居酒屋に移っての打ち上げ宴。
盛り上がって解散後、漸く裏方仕事を終えたピアニストA氏に、M氏ご夫婦と、こじんまりした居酒屋で改めて一杯。

そんな錦糸町駅でのせわしない一日でありまして、深夜も0時近くに無事自宅に生還。


たっぷり睡眠を摂ったものの…、昨日は朝からヤケ酒を浴びていた上に、楽器担いで相当歩き回ったせいか、二日酔いにはならずとも胸焼け,腰痛及び疣痔を患い、予定通り本日は屍状態で腑抜けてしまっております。
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真夏の昼のブルース
あすみと私.jpg

あすみちゃ~ん、そろそろ結婚してくでぇ~!!
せめて、脚で◯んで◯ってくでよォ~!!


大丈夫。些か夏バテ気味ですが、気は確かです。多分。

残念ながらあすみちゃんを自宅やホテルに連れ込んだ記念写真ではなく、練馬の伝説的スナック「W」の元ホステスまゆ嬢が現在ママとして池袋の少し先で経営するスナックにて、練馬の親分Kちゃんと共に先日顔を出した時のショットであります。

あすみ嬢は現在は日中のお勤めなのですが、たまにかつての同僚が経営や勤務するあちこちのお店に出没するとの噂で、その日はまゆ嬢のお店の “浴衣デー” に臨時勤務するとの情報をキャッチし、Kちゃんと池袋の安居酒屋で一杯引っ掛けて景気をつけるや、すっ飛んで伺ったのでありました。
まったく、現れてもすぐ逃げてしまう、幻ポケモンような小悪魔女です。
ただ単に、私が相手にされていないだけだろうと言う痛ましい事実は、どうかこの際突っ込まないで頂きたい。


さて。
煩悩に惑わされながらも真面目に原稿を進めつつ昨日は、遂に来週に控えた演奏発表会、「ブルース部」仕上げの稽古に、高田馬場の音楽スタジオへと。
一週間後にK町駅前のデパート入口特設会場にて、御大S氏をリーダーに、ブルース曲計7曲を披露…だそうです。

ギター&ヴォーカルのS氏,リードギター&ヴォーカルのK氏,ドラムのM氏,バンドの華、紅一点ギタリストO嬢に、僭越ながら私のベースの計5人組で、今夏のK町を蹴散らしてやる所存です。

正直に申しまして私は、泣き出して整形手術を施して海外に逃亡を図りたくなる程に、今から緊張しております。
ライブの模様が、もし当ブログで今後何の報告もされない様でしたら、とても笑いごとにならない程の不様な醜態だったことと推察頂ければ幸いです。

昨日の練習時に発覚したのですが、オヤジ組に清涼感を与えてくれるダントツに若いO嬢の愛器ギターは、何と現金40万円で購入したとの逸品!
間近で拝見したら随分凝った造りの高級感漂うギターだと思いきや、そりゃその筈。間違いなく高級品そのものです。

知る人ぞ知る高級ギターメーカー、「PRS」(ポール・リード・スミス)の、それも上位機種じゃないの!
定価50何万円の、お買い得価格40万円…って…、お嬢ちゃん…あどけない顔して何っちゅう金遣いじゃ!?
彼女のギターに懸ける熱意たるや、相当のものだと改めて認識致した次第です。

しかも驚くなかれ、更に予備用にと、もう1本同じ品を買ったとの話ですから、…大画面薄型テレビの購入に未だ躊躇して連日ネットで最安値の出物を狙っている小市民の私などとは、とても身分の違うご令嬢でありましょう。
趣味の品に、ポ~ンと約80万円だかの額を出費できるのですから、意外やご婦人は大した度胸です。

正にその彼女が叩いた高級ギター2本分の価格、約80万円だかのデジタルカメラ(のレンズ別売)、「ライカM9-P」なる小憎たらしい品の画像をネットで眺めては涎を垂らしているだけが現実のしがない中年男の私は、普通のOLとのO嬢より倍近く、この日本の現代社会で長生きをしている筈なのに…、やはりどこかで人生を踏み外してしまったのだろうと、自覚せざるを得ません。

スナックでホステス相手に調子に乗ってボトルを空けて、
「もう1本入れたれ入れたれオラぁ~!!」
なんて息巻いて騒いだ揚げ句に、とんだ大枚が財布から消えてしまい、翌日は後悔の念に苛まれショックで寝込んでしまう金銭感覚の私とは、あの娘は生まれ育ちが違うのでありましょう。

練習後のファミレスでの懇談会にて、生ビールの力を借りて、
「そんならワシは100万円のウッドベース買ったるわい!!」
なんて豪語に及んだものの、それはあくまでも酔っ払いの戯言です。
バンドの皆さん許して下さい。

そんなことより、少なくともO嬢から、
「他の皆さんは好きですけど…あのベースのオジサンだけは生理的にツライんです…」
だなんて、ブルース部マネージャーのM氏に上告されない様に、身の程を弁えることが私の重要な使命でありましょう。
何しろ皆さん、それぞれの楽器をこよなく愛し演奏に情熱を傾ける、純粋なる音楽好きな方々なのです。

いや、私とて恐らくそうには違いないのですが、世間話が既に下劣なエロ話になってしまう我々裏業界に生きる者は、表社会での活動時にはそこを一番気を付けねばならぬ点だと言うことを、忘れてはなりません。
あの純真無垢で穢れを知らぬO嬢が、万が一にでももし我々エロ本業界のエロ大明神T先生と遭遇してしまったら…、3分で白目を剥いて卒倒してしまうでしょう。
考えるだけでも恐ろしいことです。


と言った近況でありまして、ベースとしては軽量の筈の、もう十年近く前に確か約7万円もの大金を投じて購入したエレキベースを背負って遊んで来た翌日は案の定、腰痛で身動きが取れず、本日はほとんど寝込んで自室でおとなしく過ごしております。


そんな我々の渋過ぎるブルース発表会、皆さん是非見に来ないで下さい。

そして未だ行方不明のAV監督A太郎さんの目撃情報がございましたら、どんな些細なことでも結構ですので、お知らせ頂ければ光栄です。
長髪のカツラをかぶって黒メガネをかけていたら、それはみうらじゅん氏ではなくA太郎監督の変装かもしれません…。
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バードランドみたいな夜
小心者の私はできるだけ考えたくもないのですが、参加するバンドの演奏発表会の日が、刻一刻と近付いて来ております。

先日は千駄木のスタジオまで足を運び、4時間の猛特訓。
演奏曲目も固まり、後半はゲスト参加の女性ヴォーカリストを迎えてのジャズ曲稽古でした。

松井トリオ.jpg

向かって左より、ピアニストA氏,ドラマーM氏,そしてお茶目に首を傾げて見せる私。

練習後は軽くビールで喉を潤しピザを摘み、清く談笑して、遥か横浜までお帰りの女性を見送ったら、我々オヤジ組はその足で、出演するイベントの現場を下見にと、K町へ。

演奏現場.jpg

駅前のこんな恥ずかしい背景に設けられるとの特設会場にて、ブルース組で演奏を披露するそうです。
私は奥の目立たない所で極力人目につかない様に逃げ切る予定です。
紅一点のギタリストO嬢が華になってくれることでしょう。


…そこまでは、まだ宜しいのです。

問題は、ジャズ部門。

そっちも会場の下見と、小さなジャズ・バーへ。
奇しくもその日は「セッション・デー」。
そんな日に、のこのこベース背負って二人に付き合って乗り込まされた私が、間抜けでした。

窓脇の演奏場所にはグランドピアノにドラムセット。
ウッドベースを手慣らしに奏でる若い兄ちゃん。

ピアノが旋律を奏で始め、ドラムが4ビートを刻みギターとベースが加わるや、そこは緊張感溢れる生演奏のジャズクラブ!

以前より噂には見聞を得てはおりましたが、それこそ正に、世のジャズマン諸氏が、腕を競い切磋琢磨する修行の場なのです。

ひと口アルコールで喉を湿らせては、持参の高価そうなギターをおもむろにケースから取り出し、セッションに参加するジャズ・ギタリスト達。
実に気持ち良さそうに、担当の楽器を奏でる凄腕プレイヤー諸氏。
白熱する演奏。
先程までの我々の(いや、私の)拙い演奏など、赤子の戯事に思えてきて、もう唖然,呆然。

そんな所に、原稿に朝まで取り組み、前夜から不眠状態の一介のエロ漫画家が足を踏み入れて、一体何がどうなると言うのでありましょう…。
バーボンソーダをガブ呑みしては、“練習が終わったらとっとと帰れば良かった…” と後悔の念に苛まれても、後の祭りであります。

小休止中、リーダー格の年配のギタリスト氏に近寄って来られ、
「それ、電気ベースですか?」
と、私の楽器ケースを指差されて因縁をつけられ、危うくセッション参加を促されそうになりました。

「いえいえ…今日はただ練習帰りに見学に寄っただけで…その…、だいぶ酔っちゃったし…えへへっ」
と私は顔面蒼白の涙目で、醜さ露わに逃げ口上を並べ立てたのですが、

「みんなだって酔ってるのよ」と、真綿で首を絞めるかの脅しを無遠慮に仕掛けてくる店の女将さん。

“うるせえババァ!俺はジャズなんかできねえんだよッ!!”

と胸中で悲痛な叫び声を上げつつも
「いえもう…アッシゃただの酔いどれ客でやして…へぇ。今日は一杯呑みに寄っただけで、もう退散しやすから…へぇ」

なんて我ながらみっともなさこの上なく、半ベソ掻きそうになって小さくなるばかり。

そんなハイレベルの演奏を目の当たりにして、図々しく自らの安物エレキベースを取り出すや、完璧にジャズをマスターした若いウッドベース奏者の後陣を務めようなどという、無謀な神経は私には毛頭ございません。
しっかりとした技術レベルに達した者のみぞ許される場なのです。
原チャリでもコケまくるヘッポコライダーに、「さぁこっち来て、一緒に並んでハーレー運転せいや」ってな無茶なお誘いには応えられる筈もありません。命は大切にしなければなりません。

どんなに醜かろうが、“アイツ楽器持って来て、何でセッションしないの?” と周りから訝しがられようが失笑されようが、ステージ上で赤っ恥を掻くよりマシです。
自慢ではございませんが、私のベースはどこに出しても恥ずかしくない程の、恥ずかしい腕前なのです。

そうと知って私を連れて来たM氏及びA氏を、ただただ恨むばかりです。
しかしそんな彼等は、私の様に性根の腐った小動物とは神経の作りが違う様で、凄腕プレイヤーの後に、果敢にも積極的に演奏に参加!

私より幾つも年下の彼等ですが、物怖じせずに素直に、緊張しつつも決して引けを取らずに大らかに演奏を楽しむ勇姿を店の端から見て、私はこう感じるしかありませんでした。
“これからは、兄貴と呼ばせてもらうぜ…” と。


情けなくも「蛇に睨まれた蛙」状態で畏縮し固まってしまった私は、その何ともいたたまれぬ居心地の悪さを噛み締めつつ、さながらデジャヴュの如き感覚に捉われるや、ふと…過去のある苦々しい経験を思い起こしました。

そうだ…、この惨めな存在感、まさに「乱交パーティー」だ…と。

もう何年も前になりますが、私は体験取材を基に漫画を描くという月刊連載を受けておりまして、当時多種多様の風俗店取材に命懸けで身を投じておりました。

そんな取材の一環で、山手線T駅近くの怪しげなマンションの広い一室にて、当時定期的に行われていた淫らなパーティーに、担当編集者の段取りで参加したことがありました。
専門的な名称ですと「大人のパーティー」の上級者向け「乱交版」です。

まずは各自シャワーで身を清め、男性はガウン姿,ご婦人方は破廉恥なる下着姿に。
男女合計約10名が揃い、お日柄も宜しくパーティー開催。
軽い酒席での、些か不自然ながらも高度な社交性を必要とする談笑から、その場で気の合ったパートナーと睦まじく、床一面に布団の敷き詰められた隣室へ。

乱交現場.jpg

これがその現場です。
奥の “小道具” も用意周到でしょう?

次々と同室内で営まれる淫らな行為。
我が目前で、2人が3人、4人、5人!と絡まり行く様相に、圧倒されるのみです。

「お前もやれるものならやってごらん!」
とばかりに、他人…それも同性の目前で分身を立派に起立させ、裸体のご婦人相手に堂々と営みに溺れる数名の諸氏を目前に、初参戦の私はと言えば、余りの衝撃に意識朦朧に陥り畏縮するばかり。
性的興奮を覚える…なんてものではありません。
私の下腹部は配線不良を起こし、使用不可です。

「どうです?ご一緒に…」
と、挑発的なランジェリーに身を包んだご婦人の肩を抱きつつ常連氏から寝室同行を促されるも、

「いえいえ…今日はただ取材に寄っただけで…その…、だいぶ酔っちゃったし…えへへっ」
と、確かにあの時も、今のジャズ・セッションと全く同様に涙目で逃げていたっけ…と、不甲斐ない己の姿がまざまざと脳裏に甦りました。

また「カップル喫茶」なる名称の遊戯店取材時でも、お恥ずかしながら同じく、性の営みを謳歌する男女を目前に、ただただ固まるばかりの私でありました。


下半身遊興の場とは全く系統の違う筈のこのジャズ・バーに於て、私があの時と同じ匂いを感じてしまったのも、少しはご賛同を頂けますでしょうか。

ジャズ・セッションと乱交パーティーを並べてはいけないかもしれませんが、あくまでも私の感想では共に同様、「やれるものならやってごらん」の、熟練した技と度胸で優越感に浸れるある種の特権意識に、嫉妬の念を抱き感服し平伏しつつも、“俺もいつの日か必ずや…” と羨望を抱く、尻のこそばゆい感覚を、共通に感じたのでありました。

悔しいから努力して腕を磨いて勉強に明け暮れて…今度は自分が羨望の眼差しを向けられる立場に至って得られる優越感は、ひと際でありましょう。

「俺も最初は、何もできなくて悔しくてさ…、今にここで思い切り楽しんでやろうと、躍起になって通い詰めたさ」
そんな自らの苦い経験を語りつつ、ソファーで白いガウンの隙から大胆に金玉袋を覗かせていた、乱交パーティー取材時の常連男性の姿が思い起こされます。

乱交パーティーもカップル喫茶も、そうは申しても私にはとても敵うものではないと早々に結論付け、ほんの一回こっきりの社会科見学でありましたが…。
無論ジャズ・セッションなど、私如きには到底敷居の高過ぎる異次元の領域。乱交云々以上に、同様の感を抱いたのは申すまでもありません。

近々…あの猛者揃いのジャズ・バーにて “ジャズの真似事演奏” 披露とは、針の筵そのものです。
先輩作家か何か知りませんが、何処ぞの碌でもないエロオヤジがホテルで交尾最中の妖怪女にウ○コ漏らされた…なんて騒いで喜んでいる場合ではありませんでした。

『影武者ジャズ・ベーシスト募集』は継続致しております。
報酬20万まで、何とか捻出しましょう。
それでも足りなければご希望額を仰って下さい。



しかしながらそんなヘタレ者の私とて、これでも一応漫画の道ではプロです。
もし『マンガ乱交セッション』なるものが存在して、客席に向けて次々に、与えられた課題のエロポーズを描けだの、難解なバックを描けだの…なんて催しがあれば、私だって本領を発揮させましょう。

「次は夕景の海岸で大型バイクに跨る女性とのエッチシーン!
ハイ、こっち来て描いてみますか?そこのおじさん!」
なんて声を掛けられりゃあ…、

「いえいえ…今日はただ散歩に寄っただけで…その…、だいぶ酔っちゃったし…えへへっ」

なんて半泣き顔で逃げ出すに違いありません、やっぱり私は…。
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