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金魚さん いらっしゃい
自身ではめっきり縁遠くなった男女の戯れ事だの秘め事を原稿用紙に描写する因果な生業で、自室に籠もり世間と隔離された生活から解放されるや、相変わらず連日連夜アルコールに溺れてしまっておりました。


当HP制作者 デザイナーT氏が、拙宅PC診断のついでに、金魚とその飼育セット一式持参で先日来訪。
ご自宅で飼われている金魚が産んだ幼魚4匹に、その他メダカやら下に敷く石等を持って来てくださったのです。

この日のために、彼に言われ水槽だけはネット通販で購入し用意しておりました。
まずは狭い手提げ鞄の中での長旅で、遠路遥々この練馬の地に上陸した金魚様御一行を、新たな住処となった我が家の新築一戸建て水槽に移して足を伸ばしてもらいました。


私は元来動物を飼う慣わしを持っておりません。
犬や猫を飼ったことは子供の頃から経験がまったくなく、どちらかと言うと苦手であります。
犬に対しては、幼児の頃に追いかけられた経験から、以来恐怖心を抱くほどです。今でも犬を胸に抱くことはできないでしょう。

しかし思い起こせば確かに子供の頃には、金魚,セキセイインコにカブト虫等の小動物や昆虫を飼って楽しんでいた記憶はあります。

ですから実に数十年ぶりとなる金魚との同居生活に些かの不安を抱きつつも、「ほとんど放っておいても大丈夫ですよ」とのT氏の励ましもあり、この度こうして金魚を養う決断に踏み切ったのでありました。

金魚.jpg

縁あって当家にやって来た4匹の金魚は、諸事情で、大きく太々しい方から「スケタナ」,「スケカズ」,「スケミツ」、そして一番小さいのは「ユミコ」と命名致しました。
どう成長に至るか、楽しみです。


お金魚様引っ越し記念式典から、T氏にはPCメンテナンス作業を任せ、その作業は中途で続きはまた明日に…と、毎度の定例で彼には拙宅にお泊まり頂く予定で、その宵の口から居酒屋に繰り出し一杯。
練馬の親分 Kちゃんも加わり、それから若いママにホステスの色香を求め、隣駅のスナックへ。

ひとしきり盛り上がったら、左手首にロレックスを輝かせた粋人 Kちゃんはスマートに去るものの、不粋で下劣な我々は野暮ったく閉店まで居残る有様です。

ラストエルマナ.jpg

ここが、婦女子に飢えている薄幸親爺の哀しさ,浅ましさと申しましょう。

T氏とクールダウンに、朝まで営業している近辺の居酒屋へ。
するとT氏の携帯に、先刻の若いホステスから着信!
奇跡的に、ホステス娘お二方がこんな加齢臭及び淫猥臭漂わせた不粋不良中年の席に加わり、我々は色めき立ちます。

“苦労を耐え忍んで、歯を喰いしばって…生きてきて良かった!”
そう思える至福のひと時であります。

T氏暴走.jpg
あいちゃんから給餌を受けるデザイナー T氏

きっと幸せな未来が待っているであろう若い娘たちを清く見送り、哀愁の親爺二人、感涙に咽び興奮冷め遣らず拙宅に帰還。
グッスリ寝て午後起きて、酒も抜けるやT氏には容赦なくPCの不良箇所改善作業を任せます。


そしてその宵からは、今度は御大 T先生をお誘いしての一席。

たぬきにて.jpg

この通り、とても私如きの未成熟者には介入できぬ、ヘヴィーでダークな極悪トークが、怪しいお二人で始まる始末。見るからに怪しいでしょう?
つくづく生命力旺盛な連中です。


さすがに、こんなアルコール漬けの生活を連日続けていたら私も身が持ちません。
そろそろ次の仕事のためにふやけた身を引き締めねばなりません。

…と言うのに、翌々日はスポーツジムの帰りから今度は練馬の女豹 ちあき姐さんより妖しげなメール。
頻繁に返信をくれるので、嫌な予感は致しました。
それに打ち克つことが生憎気弱な私にはできず、のこのこ夜半にスナック Hへと。
ちあき姐さんと、既に酔ってデロデロの老練ママ相手に、禁断の夜を過ごします。

私と彼女等との会話で話題が行き着くところは、どうしてもやはり例の先輩作家先生。
先生ご自身が同席の折には、とても気恥ずかしく口に出来ない、先生への賛辞が酩酊が進むにつれて思わず漏れてしまいます。

「本当にT先生は素晴らしい人格者でね…」
と日頃から尊敬の念を惜しまぬ先輩作家を褒め称えつつ呑む芋焼酎の味は誠に格別であります。


…見え透いた嘘はさておき、ちあき姐さんに新人ホステス H嬢、ここぞとばかりに私の大事なボトルの中身をドボドボ注ぐや碌に薄めず、親の敵に出くわしたかの形相で目を血走らせてガボガボ呑みまくることないじゃないのさ。
確かまだ充分に残っていた筈の黒霧島を知らぬ間に空にするや見事ニューボトルを私に入れさせて、ママからのお達しを団結して忠実に守り、無事に職務遂行ってか?何とも逞しい夜の蝶です。

またしてもとんだカモネギを演じてしまったものです、私は。


さて、いくら怠け者の私とて、そうはもう遊び呆けていられません。
養わねばならぬ家族も増えたことですし、彼等の成長を見守り、また暫し身を粉にして机に向かうと致します。
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無欲の秋
青い海で波と戯れ、また山で壮大な自然に囲まれ爽快な汗を掻き、そして素敵な出会いがあり、楽しい語らいの時を過ごし…等々、皆さまにはこの夏も人生経験を更新する様々の麗しい思い出を持たれたことと存じます。


かく申します私のこの夏の思い出は、浴衣美女と縁日に同行するでもなく、色香溢れる女性に囲まれキャンプに行くでもなく……ってなんか毎年同じこと言ってるね…。
とにかく例年通りで、私の今年の夏の思い出と言えば “エロ本と原稿用紙” のみでありました。

ホワイト原稿.jpg


時間に焦り室内に閉じ籠り、描写するのは、どこのどんな奥さんがこんな男にどうされてこうされて、アヘアヘ…アッハンウッフン…。

「ああ~ん、ああああ~~!」「あんっ、あんっ」「ああああああ~~」
って、エロ漫画家は、「あ」って文字書くの凄く速いと思うよ。
何が「ああ~ん」だかねぇ。最近そんな生声、間近で聞いてもいないってばさ。

お尻をどうした乳房をどうした…、飽くなき向上心で性行為を探求し描写する先輩作家T先生とは違って、今更私にはどうでも宜しい男女の営みではあるのですが、一日でも長く生き永らえる為には、私は与えられた職務に身を投じるのみであります。

人類の何に役立つとも思えぬ執筆に神経を擦り減らして、狭い室内で何とか任務を無事に遂行すれば、猛暑のこの夏も季節に乗じた風情ある行事を何ひとつ体感することもないまま、巷は秋の匂いが訪れてきたようです。


今月に入って数日前から漸くのんびりと過ごせる体になり、運動不足解消にとスポーツジムに復帰したりするのがせめてもの安らぎでしょうか。
何故かタイミングというものは悪いもので、多忙で一歩も外に出られない時には呑み友達から連絡を頂けるのに、暇になるやどなたからも何のお誘いも来なくなるのですから、つくづく幸薄い宿命を背負ったものです。


ささやかな愉しみと言えば、相も変わらずではありますが、拙い音楽活動趣味のみでありましょう。
原稿の合間に、ベースを背負ってはいそいそと出掛けて音楽スタジオに足を運び、バンド仲間と大音量で音楽の稽古に勤しむのが、私にとっては貴重なストレス解消でありました。

その唯一のストレス解消…の筈だった趣味も、何故かこの無責任かつ臆病者の私がバンド活動を仕切るポジションに納まってしまいました。
これまでリーダー役であったドラマー氏が、この夏から地方転勤になってしまったからです。
社会人趣味バンドでは、避けられない定番ハプニングです。

で、バンド結成時からの相方であった私が、必然的に今後はスタジオ予約からメンバー諸氏のご機嫌伺いやらと、厄介な役職に。
そうなりゃ血の気の多いロッケンローラー男女メンバー衆から、次から次へと、この曲は嫌だの歌えないだの弾けないだの楽譜を揃えろだのキーを変えろだの、味噌汁がしょっぱいだの飯が硬いだの、アイツの笑ったツラが気に食わないだのお前の母さんデベソだの何だの、好き勝手なヤカラを連日メールで飛ばされ、趣味がすっかりストレスになってしまっているのですから、我ながら滑稽なものです。

たとえ無論趣味のレベルとは言いながらも、このバンド活動ってのは全く人間関係の縮図のようなもので、些細な擦れ違いから妙な誤解で仲違い…やらで、つくづく難しいものだと思います。

あっちからこんな要望が来れば、こっちからはそれを拒む意向。
せっかく求められた曲の譜面を私財を投じて入手した矢先には、その曲を提案した本人からは、「そんなに何曲も出来ません」…って、あのネ…。

現在も、ヴォーカリスト嬢からナーバスなメールを頂戴してしまい、その対処に困っていたり…。
こんな、独り室内に籠り続けて無駄に年齢ばかり重ねてしまった世間知らずの妄想親爺風情の私に、どんな最善策が浮かびましょう。

ギタリスト氏は俄然張り切って、ご自身のツテで、どこそこの知人のダーツバーとやらでミニライヴだの、更にプロ連中だかも出演するとの立派なライヴハウスに出ようか!?等と、物騒この上ない提案を持ち出す始末。


人様に逆らうことを何より苦手としてきた私の気弱な生き様が、結果こうして、尤も不得手とする窮地に追い込まれるのですから、何とも皮肉なものです。
仕事でストレスを溜めて、息抜きの筈の趣味でもストレスを感じてしまっては、実に馬鹿らしいと言ったらありません。
私こそ地方にでも転勤したくなる心境です。


そこで、気分転換を図り、いっそこの初秋の時季を狙って前々から憧れ実行したくともなかなかできなかった、『哀愁の温泉宿ひとり旅情編』でも、それこそ数年ぶりに計画しようか!?
とも目論み始めております。

胡散臭い中年男が、日頃のしがらみを忘れて独り鄙びた温泉宿に投宿し、温泉でのんびりと都会の喧騒で染み付いた垢を流し、哀愁を噛み締め馳走に舌鼓を打ち、地酒に酔いしれ…。

…と、そこまでは実に結構至極なのでありますが…。


仕事中には、これまた私の変質趣味でよく卓上に流すのが、“怖い話”。
見知らぬ旅館やホテルに泊まった夜、金縛りに遭って、目を開けると、枕元に真っ白い顔の老婆が…とか、ザンバラ髪の着物姿の女が…等々、そんな類の怖~い怪談ばかり幾度も聴いている私。

実際に自分が独りで旅館に泊まりでもすれば、そんな定番の怪談噺が私の脳内を占領し、もう怖くて怖くて堪らなくなるの何の!
怪談を聴くのは好きですが、自身で幽霊との遭遇だなんて、絶対に嫌です。

そうなりゃ部屋の電灯を消せなくなるどころか、目を閉じるのも怖くなって、微睡みかけるやパッと怖くて目覚める有様。とにかく怖くて怖くて、眠れなくなってしまうのです。
朝方から漸く眠りに堕ちるものの、当然睡眠不足でその日はヘロヘロ。
男ひとり旅の哀愁も何もあったものではありません。

それなら、睦まじい間柄の婦女子を伴って行けば?
…なんて野暮はこの私に訊いちゃ駄目。それはデリケートな分野だからね。放っといて。



何をやろうがどこに行こうが、私は結局安らぐことはできない哀しい性なのでしょうか。

頭の痛いバンド活動趣味のことなど忘れて、夜の怖いひとり旅など下手に計画せずに、真面目に私は次の仕事の為にまた、どこにこんなのがいるのやら…なんて破廉恥な奥さんの下劣なエロ話でも、おとなしくひっそりと考えると致します。
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新車でGO!!
氷テルミン.jpg
暑中お見舞い申し上げます


マヨネーズも、最後の最後まで使い切ろうと、容器をハサミで真っ二つに割いてヘラで掬う慎ましい性分の私です。
冷蔵庫内の食材も、腐敗するまでは捨てるのが勿体なく、本格的に腐ってからでないと安心して捨てられません。

こんな私ですから、自転車とて最後の最後まで、壊れるまで乗り切らねば気が済みません。


この夏 遂に新車の購入に踏み切ったものの、偶々その時はやたらに連日土砂降りの通り雨続き。
ピカピカの新車を雨で濡らしてはさぞや悲しかろう口惜しかろう…などとまた私のチキンな性格で、自転車屋にガラクタ寸前の愛車と新車の交換に行くのをためらい、空模様の怪しいその日も満身創痍の旧車で出掛けたのでありました。
駅傍の駐輪場には、屋根がないのが難点なのです。

新宿のスポーツジムで過ごして、夜は友人ライター ヤマちゃんとまた呑んで、ゴールデン街まで梯子酒。
呑んだくれた帰りは、最寄り駅までタクシー。

明日はいよいよ新車に交換!…のつもりで、駐輪場から長年酷使に及んだ廃車間際の旧車で帰還。

その時 限界を超えました。

タイヤの空気が完全に抜けて後輪のチューブが外れ、走行不可能!
スポークとチェーンにチューブが絡まり、後輪回転不能。
遂に、ここまで来ました。

まさに、マヨネーズ最後の一滴を絞り出したかの達成感で、私は後輪部を持ち上げ、汗を掻き掻き押し歩きで帰路についたのです。

午前3時過ぎの住宅街を、自転車の後輪を持ち上げて歩き進む、頭髪皆無の怪しい風体の男。
我が国の治安を守る国家権力が、その胡乱な姿を見逃しはしませんでした。
横断歩道を渡った先の路地で、静かに追跡してきたパトカーが私のすぐ前方で停車するや、お巡りさんがドカドカと威圧的に出て来て、私は警察官に取り囲まれたのでありました。

私の姿が自転車窃盗犯として見られたのも道理。職務質問を賜っても当然のことでありましょう。
しかし無論、善良な私に疚しいことなど何一つございません。逃げも隠れも、偽りも致しません。
世を忍ぶ春画商売とは言えども、先輩作家T先生ではあるまいし、路上での性器露出や立ち小便など一切致しておりません。

自転車の防犯登録確認から身分証明書提示まで、その場でしっかりと身の潔白を果たし、無罪放免。
考えてみれば、酔っ払って自転車乗ってた方が、よっぽど危なかったよね。
これで、心置きなく新車を歓迎できると言うものです。

で、翌日。
最早完全にポンコツと化した鉄塊を何とか自転車屋にエッチラ運び、先日購入し注文のカゴと荷台を装着してもらった新たな高級自転車と交換!
多少カッコ悪くなっても、カゴはお買い物時に必需品なのさっ。荷台は、お米を買った時に必要なのさっ。生活感丸出しなのさっ。

さぁ、新車で早速周辺を軽快に走行!
今までの旧車よりも、たしか倍の値段。私も密かに出世したものです。

寝床新車.jpg

せっかくですから、拙宅に持ち込み、寝室で記念撮影。


フレームに装着する専用のバッグも購入。そこにお風呂道具セットを搭載し、快適に爽快に、銭湯サイクリングに出掛けるくらいが、この夏の私のせめてものささやかな愉しみであります。

銭湯紀行.jpg


今月もこれからミッチリと人妻破廉恥漫画の執筆に追われ、人様並みに海やプールにキャンプ等の夏らしいレジャーとは、こちとら無縁。
のんびり長閑な地方に温泉旅行だなんて贅沢な行事とは、すっかり縁遠くなってしまっております。

原稿を進めつつ、天候の良い日に、近辺の露天風呂モドキ付き銭湯で暑気払いをするのが関の山。仕事の山を乗り越えられたら、もう夏も終わって涼しくなる頃でしょうか。
侘しいものです。


…なんてね。
中村橋のスナックの若いホステスからは熱烈なお呼び出し連絡を頂きますし、早苗ちゃんとも時々LINEでオシャレなトーク。
そろそろ二人きりで会って、何とかならないものでしょうか…。
「ヒゲの人とキスすると痛いからイヤ」なんて生々しいこと言ってるからなー早苗ちゃん。過去にどんなヒゲゴジラ野郎と付き合ってたんだか…。


まだまだ煩悩に左右され、色香に惑わされながらも逞しく生き続ける所存です。
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夏のぶんぶん祭
二十余年もの歴史に幕を下ろしてから二年半。
その最後の数年間になりますが、私が足繁く通っていた練馬のスナック「ぶんぶん」。


社会的にはほとんど使いものにならないこの私が音頭取りの役割りを果たし、かつてのメンバーに呼び掛け、ささやかな親睦会を催したのであります。

ママをはじめ、実に平成初頭の開店当初から店に通っては暴れていた練馬の親分 Kちゃん,それにやはりママとは家族を交えての交流があった伝説の名ホステス 早苗ちゃん,そして舎弟分 I君へと、仕事では決して発揮できないマメな神経を私は駆使して彼等と連絡を取り計画を立てて、昨夕実現に至ったのでありました。

引退したママも、今はご主人との隠居生活に、たまに遊びに来る沢山のお孫さんに囲まれての優雅な日々…。とは言えども、やはり刺激に乏しい毎日のご様子で、私の誘いにはとても喜んで頂けました。


しかしながらその計画の真実は、例によって私が密かに早苗ちゃんを狙っているだけの、下心を隠しての遠回しな求愛作戦のお膳立てにすぎないと言う真相には、誰も気付いてはいないのでしょうか。


近所の銭湯で身を清め、ママと合流し、おでん屋にて宴会スタート。
ほどなくしてKちゃんも登場。

早苗ちゃんとは、すっかり甘い関係になって今回の宴の提案を持ち掛けた…とお二人に思われていたのは私としては甚だ光栄ではありますが、実状は、全てiPhoneアプリのLINEでの睦まじい文字会話だけで、昨年末の忘年会以来、彼女とは会ってもいないどころか話してもおりません。

おでんをつついてビールを呷っていたら、そのLINEでお勤めから練馬に帰還したと早苗ちゃんより連絡。すみやかに立ち上がるや、私は店を出て駅近辺の大通りまでいそいそ彼女を迎えに足を運ぶのですから、我ながら涙ぐましいまでの努力です。


早苗ちゃんも宴席に加わり、それからI君も到着。
「ぶんぶん」閉店後も幾度か集まった面々が揃いました。

おでん屋.jpg
左より私,早苗ちゃん,親分Kちゃん,何故か虚ろな眼差しのママ


おでん屋の次は向かいの焼き鳥屋。
それから千鳥足となった我々は二手に分かれ、ママと私は、練馬の老舗中華料理屋…実体は酔いどれの巣窟「ラーメン太郎」へ。
マスターとママは、この地で十数年もの間毎日ご近所同士で商売をしていた仲ですから、それは閉店以来の感動の再会。

ビールと冷やし中華で居座った次は、ママを連れてスナックHへ。
練馬繁華街を知り尽くし水商売の酸いも甘いも噛み分けた老練ダブルママ共演の、滅多に見られぬ世にも面妖な盛り上がりに圧倒され、不気味な夜は更けます。


ママを見送った後は、カラオケスナックで歌い疲れたKちゃん達と合流。
改めて居酒屋へと。もう皆アルコール漬けでベロンベロン。同じ店で同じ連中で、半年前の忘年会と何ら変わりません。

それにしても、立派にいい歳した男女が未だに揃いも揃って伴侶に恵まれもせずに中学生みたいな血気盛んな話ばかりしているのですから、これで良いのやら、どうしたものやら…。

早苗ちゃん.jpg


「早苗ちゃん、今日こそお前を抱くぜーっ!
アイウォンチュゥー、ベイベェーッ!!」

と、酔った勢いでも言えるようなタマなら、私もひょっとしたら少しは幸せな人生の展開を迎えていたのかもしれません。

実は練馬から帰る方向は一緒、早苗ちゃん宅のちょっと先が拙宅であるにも関わらず、私と来た日には
「それじゃオレはこっちから歩いて帰るから…。またね。気をつけてね」

と、自転車で帰路につく早苗ちゃんと清く別れてしまうのですから、この地球上には純情で気弱な中年男もいたものです。


哀愁の帰宅に至り、布団に倒れてドッカリ睡眠。
明日はバンドの道楽で、オールディーズ組とブルース組の連チャンと、なかなかにハードなスケジュール。
総重量7kg以上ものベース搭載ケースを背負って、自宅から新宿、新宿から高田馬場へと…今から腰痛が心配です。

この通り、幸薄くも細々とながら、暢気に生息しております。
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肉の鳴く夜は恐ろしい
肉セット.jpg


編集者から指定された〆切を不覚にも数日遅らせながらも、入魂のエロス作品を完成に向けて一心不乱に仕上げ作業。

暇になったら一杯行きましょう…と約束していた、当HP制作者であるデザイナー T氏からその時偶々メールを頂戴し予定を訊かれたのをこれ幸いと、完成直前から電話を掛けて、
「今日これから呑みましょーよ!呑もーよ!ねっ!呑もーよ呑もーよォ!
呑む、ったら呑むんでぃッ!!」
と半ば強引に彼をお誘い。

そうと決まれば頭の中は、生ビール一色!
ダラダラ休み休み進めていた原稿の仕上げ作業は渾身の勢いが加わり倍速で進行させ、何とか夕刻前にデータ入稿を果たせました。

しかし折悪くその日は晴天から一転しとんだ空模様となり、表は地獄図さながらの強烈な雷雨!
それでも、かれこれ一ヶ月ぶりになろうかと言う娑婆の酒を私は味わいたい一心で、土砂降りだろうが雷だろうが何だろうが、お構いなしです。

災難なのはT氏。
拙宅のPCの調子を、そろそろ見に行きましょうか?と軽く好意で私にメール連絡をしたばかりに、まさか当日雷雨の中を駆り出される羽目になろうとは、思いもよらなかったことでありましょう。

ですが、そんな瑣末なことなど、酒に飢えた私の感知するところではありません。
呑むと言ったら、呑むのです。

しつこく雨が降り、雷も鳴り響く宵の口に、命をも惜しまず私は新宿へと向かいます。


データ入稿…、それは再三申しますが、実に便利なご時世の賜です。
デジタル作業で完成させた原稿データをアップロードし、そのURLを編集者にメールで伝えれば、それで任務完了なのですから。

これから呑みに出ようったって、安心してシャワーのひとつも浴びて行けるのですから、有り難いものです。
これがひと昔前ならば、仕事を上げて友達と一杯呑ろうとの話になったところで、編集者への原稿受け渡しと言う厄介なひと作業を乗り越えなければなりません。

担当編集者と連絡を取り、待ち合わせ場所と時間を決めて、それから呑み友達との約束を考えれば、暢気にシャワーなど浴びている場合ではありません。

急いで支度をして出掛け、むさ苦しいエロ編集者に原稿を渡し、浮かべたくもない愛想笑いのひとつも見せて職務を遂行したら、次は居酒屋に向かい、乾杯!…は宜しいですが、考えれてみれば丸一週間ほども風呂に入っていない不浄の体ですから、私を中心に周辺は強烈な悪臭が漂ってしかたありません。
まぁ実は本人のみはその自ら発する異臭に気付かないのでありますが、それでも決して心地の良いものではございません。


そんなことにしみじみ思いを巡らせ、シャワーで清めた身体で雨のホームに佇み電車を待っていると、
『すみません、雷の影響で電車が遅れて、着くのが少し遅くなりそうです…』
と、T氏より泣きそうな面持ちのメール。
こんな私に誘われて、彼も不運な男です。

新宿アルタ前で世にも怪しい風貌の中年男二人は無事に合流し、馴染みの居酒屋へと。
つい先程まで、肩凝り,首凝りに苛まれつつ原稿に苦しんでいた境遇からすると、念願の生ビールを呷って馬鹿話に興じていられるのですから、夢のようなひと時です。


「…そうそう、その店はねTさん、ママがまだ二十代のピチピチ娘!
女の子も皆二十代ばかりですよっ、二十代!!どーすか!?ピチピチ!!うへへへっ」
と鼻息荒げての私の提案で、新宿でホロ酔い心地になった我々は、お次はわざわざ練馬駅の隣の中村橋にあるスナックへ。

これ見よがしに豊満な乳房の上半分のみならずスリットの派手なチャイナドレスで挑発的に太腿を露出させた若いチーママから、いつも着物姿の若いママ,遊び盛りの現代娘ホステス相手に、我々は鬱陶しいオヤジトークで果敢にご機嫌を伺い、有意義な夜を過ごした次第であります。

更にT氏と居酒屋でクールダウン。
彼と共に拙宅へと辿り着き、寝酒にまた軽く呑んだら寝床にダウン。


昼過ぎに起きたら、デザイナーT氏来訪本来の目的である、拙宅PCの不具合メンテナンス。
…の前に、近所の蕎麦屋に行き、仲良く二人揃ってミニかつ丼&もりそばセットを注文し、腹ごしらえ。
ここの蕎麦はT氏お気に入りで、拙宅来訪コースの定番メニューです。

毎度の如く、PC調整はトラブル…またトラブルの連続ながらも、実はT氏よりもスペシャリストである、彼の奥方からの電話アドバイスも加わり、何とか無事にメンテと治療終了。
お蔭で使い勝手もよくなりました。

現在PCに頼った私の漫画仕事ながら、こればかりは自身では全く解決不可能の領域で、お恥ずかしくもT氏夫婦に定期健診を委ねるばかりであります。


さて、蕎麦屋と同様、いやそれ以上に彼がこの練馬に遥々足を運ぶ楽しみが、繁華街とは駅を挟んで反対方面にある小さな焼き鳥屋。
肉食動物の彼曰く、“焼肉屋よりも美味い焼き鳥屋” だそうで、最近は最後にシメで寄るのがこの店。

焼き鳥.jpg

こだわりの店主は、さすがにディープな肉マニアの匂いを、T氏に嗅ぎ取るのでありましょう。

「このミノの焼き加減は絶妙ですね!こりゃ美味いや!」
とのT氏の絶賛のひと言に、途端に相好を崩す頑固親爺っぽい店主。

「そうそう、ミノってのは焼き方が難しくてね、オレも一時は悩んだよ…」
と、涙ぐんでT氏の賛辞に応え、訥々と肉に捧げた自らの人生を語り始め、二人は肉談義に花を咲かせます。

どこそこの牛肉は何だとか、こっちの肉はこれから松阪牛より上を行くだの、肉専門家の親爺と肉食獣T氏のコアな会話は盛り上がります。
肉に対する熱い思いを汲んだT氏も、目頭を熱くして今にも店主と肩を抱き合いそうな勢いです。

T氏と肉.jpg
心ゆくまで肉を堪能する肉食動物 デザイナーT氏

気を良くした親爺さん、T氏絶賛のレバー串を我々に1本ずつオマケでサービス。
私も、彼等の会話に便乗して、「うん、美味い!」だの「こりゃ絶品だよなぁ~!」だのと、酔って適当に合いの手を入れた努力の甲斐があったと言うものです。

ホッピーとサワーで心地好く酩酊し、練馬駅にて清くT氏を見送り、帰宅。


肉三昧の夜は結構なれど、屈強な胃袋を備えたパワフルな肉食獣T氏に調子に乗って付き合い、私は些か昨夜の肉食が過ぎたか、胃が凭れて本日はひたすら横たわって怠けるばかりです。
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