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なぜか石神井セッション!?
小学生の頃より早くも劣等生の称号を欲しいままにしていた私は、勉学に励むことを真っ向から避けておりました。

とりわけ、音楽。
音楽の余りの成績の悪さに母親が憂い、私は同級生の秀才児 栗原君の母上が自宅で経営するピアノ教室に通う羽目になったのです。

…と言っても、ピアノを習い始めたのではありません。
遥か遥か昔の小学4年生の頃だと思いますが、その時のことは鮮明に記憶しております。
私の母親が「ウチの馬鹿息子に何とか…」と、父兄会か何かの機会に栗原君の母上に頼み込んだのでしょう。音楽の基礎の基礎を学びに、週に一度だか隔週だったか…、近所の栗原君の家に渋々行かされ、学校での授業について行けるようにと、特別講義を受け始めたのです。

広い洋室の一角に据えられたピアノを中心に、生徒として通いに来ている同学年前後の見知った男女が順々にピアノの腕前を披露し練習に勤しんでいる最中、私は隅の食卓のテーブルに席を与えられ、栗原君の母上から彼等のピアノ授業の片手間に、音譜の基礎を学んでいたのです。

典型的なお坊ちゃん然としていた栗原君自身は、たしかバイオリンなんぞを嗜んでいたでしょうか。
まさに絵に描いたかの小憎たらしいブルジョア家庭でした。
またそんなところに、頭にでかいリボンなんぞ結んでピアノを習いに来てる奴等も奴等です。

斯様な上流階級の彼等とは裏腹に、今思い起こしても、私は只ならぬ知能未発達少年だったと、自らを認めざるを得ません。
私は、場違いな “招かれざる生徒” だったのです。


好きでもない音楽の勉強を強制的にさせられ、親の期待も願いもどこ吹く風で、真面目に音楽を学ぶ意志など毛頭ありません。栗原君の母上の目を盗んでは私は鼻クソをほじって丸めて、帳面の端にそれを練りつけて悦に入ってたりしておりました。
自身の所有物に何をしようと関知されることではなかったのですが、その上余りの退屈さに私は、栗原君宅の高級そうな木製テーブルの、目の前にある装飾部分の縁を鉛筆の先か何かでガリガリ剥がして、手持ち無沙汰を紛らわし悪びれもなく遊んでいたのです。
我ながら、とてつもないアホ餓鬼です。一見賢そうな美少年ながら、その実しょうもない白痴小僧に他なりませんでした。


後日、栗原君の父上によってテーブルの悪戯が認められ、すぐにそれは私の仕業と露見したのでしょう。栗原家から相当の怒りを買いクレームの連絡を受けた私の母親は、平謝りに謝り、恐らくそれなりの弁償金と菓子折りのひとつも持って謝罪に行ったことでしょうか。

無論、そんな調子ですから私は何ひとつ音楽の知識も得られぬまま、母親を更に嘆かせるだけで栗原君宅での特別授業も終了。
それから私は、益々音楽が嫌いになりました。

栗原君…、私のような劣等人生を歩む裏街道者とは正反対に、今はどこかで立派な威厳あるお父さんになっているのでしょうね…。



さて、そんな私が、中学時代から急に洋楽ロックにのめり込み、憧れのヒーロー像はウルトラセブンや仮面ライダーにマジンガーZから、海外のロックミュージシャンへと移り変わります。

ロック少年のご多分に漏れず、親にせがんでエレキギターを買ってもらったのが中学3年生の時。音楽嫌いの文字通り音痴の私が、何を勘違いしてトチ狂ったか、ギターに傾倒してしまったのです。
しかしながら、箸にも棒にも掛からぬ下手さ加減に、バンドをやっている友人からは全く相手にされなかったことは、隠しようもない事実です。
その後ギターからベースに趣向を転じ、以来数十年間にも渡り、細々とながらも拙い趣味としております。


鏡撮影.jpg
スタジオ稽古で皆さんロビーで一服中に、こっそりお茶目に鏡撮り


楽器を慰め物としながら、私は音譜は理解不能の、“タブ譜プレーヤー” です。
これまでも長年再三に渡り、例えば「誰でもわかる音楽理論」だの「猿でも読める音譜読解法」やら「そうだったのか!楽譜講座」…なんてな類の、タイトルにいかにも簡単を謳った音楽書籍を買い漁ってはみたものの、所詮は音楽の理屈なんぞは私の浅い知能では到底理解できない山であります。


教則本.jpg

去年だか一昨年だったか…、性懲りもなくこんな書籍を買い揃えておりました。
「最後まで読み通せる」なるシリーズの、かなり懇切丁寧に初級者向けに解説された音楽理論書籍ですが、やはり私には、最後まで…理解できませんでした。



知能の弱い我が少年時代の昔話から前置きが長くなってしまいましたが、そんな恥ずかしい音楽遍歴の私に、最近ふとした経緯から奇妙な出来事が起こったのです。

稚拙でささやかな趣味ながらも、ふと知り合った同好の士であるギタリスト氏と、一緒に音を出しましょう、ぜひ合奏しましょうと、話が盛り上がりました。
オヤジ世代同士ではあるものの、職種も居住地もかけ離れた人とです。
では、具体的にいつ、どこで演りましょうかとメールで計画を進めると、偶然にもそのギタリストの御仁は、私の夜間酩酊マーキング済地帯 練馬は石神井公園、そこのギター教室に通ってらっしゃるとの話。

それも、何とそのギター教室の先生とは、私も所持している、上の画像で提示した「最後まで読み通せる~理論の本」シリーズ3冊の著者その人!宮脇俊郎さんだそうなのです。

全く存じませんでしたが、その宮脇先生の運営するギター教室の場所が、私の住所からそれ程遠くもない西武池袋線石神井公園駅近辺だったとは…。それもGoogleマップで詳しい所在地を調べてみると、昨年より幾度か顔を出したスナックの、ほんの目と鼻の先なのでありました。

ついこの前、「ゆうゆう散歩」で、加山雄三が石神井公園に向かって通った商店街沿いに、その宮脇先生のギター教室があったのです。
加山雄三だって、エレキの若大将なんですから、傍のお菓子屋に立ち寄っておみくじ煎餅だか何だか食べといて、エレキギター教室を素通りとは、水くさい。


で、何の因果か身の不運か、その石神井公園に通っていらっしゃるとのギタリストA氏の計らいで、何とそのギター教室のスタジオをお借りして、来週ギター&ベースのDUOセッション!?
もちろんオッサン同士が顔を付き合わせるだけのただの楽器練習会ですが、それでも恐れ多いことこの上ありません。

『講義前なので宮脇先生が顔を覗かせるかもしれません。』
って、オイオイ…大丈夫か、このおっちゃん!勘弁してくれよっ!

そんな高尚な聖地に、少年期に栗原君宅のテーブルに悪戯をして、ご本人の著作を「最後まで読み通せ」…なかったこの私が、無謀にも楽器持参で足を踏み入れて許されるものなのでしょうか?

『先生は気さくな方ですから…』とのことですが、さてどうだか…。
何せこちらはギター教室に一銭もお金を払ってない部外者なのです。

「ホレホレ、ベースのおじちゃん、ミクソリディアン弾いてみろよ!コンディミやってみろや!オルタードスケール知ってんのかよォ?D♭マイナーがキーだとツーファイブは何だよ?えーと…なんつって考えてんじゃねーよッ!!
…なに泣いてんだよォ~!?バーカバーカ!!」

なんて、棒でつつかれたりして、虐められないでしょうか。
今から胃が締めつけられる程に心配です。



さてその顛末や如何に!?

お話が長くなりましたので、今回はこの辺で…。


次回は、我が人生の黄金期 中学2年生の時、同級生の加藤君の家に遊びに行って、彼のノートに得意げに女の裸の絵を描いたら、その後それを見た加藤君のお母さんが「もうあんな下品な子と遊んじゃいけません!!」と激昂して、以来加藤君から絶交されたお話を………聞きたくもない?
あ、そう。じゃあいいや。
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消えたAV監督を捜せ!の巻
原稿に追われ孤独な執筆生活を送り、何とかようやく職務を遂行したら、猛暑の日々からいつの間にやら季節はすっかり秋となっておりました。


マミープリン.jpg

せめてもの愉しみはと言えば、執筆の合間にペロリンと頂くマミープリンくらいのものでした。
これはスマッシュヒットだぞ森永!
また買ってこよっと。

原稿プリン.jpg



さて、こんな侘しく慎ましい私の生活でありますから、取り立ててご報告する話題も乏しいのですが…。
つい先日、周辺に借金を重ねに重ねた上に、返済不能となるや業界関係者の前から忽然と姿をくらました 元AV監督、A太郎氏の目撃情報を遂にキャッチしたとの連絡を、親しい編集者より頂いていたのです。
女優さんにも然るべき報酬を支払わず、温情を受けた周囲を悉く裏切り、飛ぶ鳥跡を濁しまくって失踪に及んだA太郎監督。一年以上もの逃亡生活を続けて、奴は一体何をやってやがるのでしょうか。

偶々その前日に仕事を終えて暇な体になった私は、A太郎監督の学生時代からの旧友であり、またご自身も借金を踏み倒されているとのY澤氏と連絡を取り、悪徳AV監督の捜索にと出陣したのでありました。
昨日のことであります。

電車を乗り継ぎ向かった先は、足立区の西新井。
私にはまったく馴染みのない、初めて降り立つ地です。

駅の改札口でY澤氏と合流し、監督の目撃情報があったポイントへと歩を進めます。
小綺麗な駅周辺から、雑多で庶民的な商店街が続く…かと思いきや、一歩離れると意外やそこは殺風景な住宅地。
下町風情漂う昭和の色残る町並みを私は想像しておりましたが、瀟洒なマンションが立ち並び、肉付きの程よい臀部を震わせた色香濃厚の娘や白いオミ脚を露わにした劣情を催す若妻が、優雅に自転車で駆け抜けます。
侮れません、西新井。

Y澤氏のiPhoneの地図機能を頼りに、駅から10分ほど歩き、雲隠れ中のA太郎が、察するにお孫さんと思しき小児の手を引いて睦まじく歩いていたとのタレコミ情報があった地点へ。
若くして結婚し授かった双子の娘さんの一人が、かなりの若年で伴侶を持ち子宝に恵まれ、A太郎氏は早くも “孫を愛でる好々爺” なのでありました。

傍には映画館をも兼ね備えた巨大なショッピングモールが聳え立つ、そこは閑散とした路地の一角。なるほど、目撃地点の奥まったところには、幼稚園があります。
午後3時頃に、孫を迎えに来たのか…と推察できます。
すると、娘夫婦宅に居候として転がり込んで逃亡生活を送っているのでしょうか。だとしたら相当にハタ迷惑なお祖父ちゃんです。


もし運よくA太郎容疑者を発見したところで、可愛いお孫さんの前で手荒な真似はできません。
速やかに監督の腕に縄をかけて頸動脈を締め逃走を防ぎ、小児を潜伏場所に送り届けさせてから、穏やかに連行に踏み切ろうとの計画です。

別にA太郎監督とは金銭の貸借も関与していない私は、晴れて仕事を追えての物見遊山のピクニック気分ですので、切実な心境のY澤氏と対称的になかなかスリリングで楽しくてしょうがありません。
小学生時代に熱中した「刑ドロ」ごっこを思い起こします。


まぁしかし、目撃地点近辺を隈なく歩き回れどそううまく犯人検挙に結びつく筈もなく、次はすぐ傍の巨大ショッピングモールへと。
買い物ならばきっと奴はここに頻繁に来るに違いない…と人々の姿を見渡し、だだっ広い店内をY澤氏と手分けで巡り、見覚えのある薄らハゲ頭を捜したのでありました。
私の頭の中では、「太陽にほえろ!」の緊張感ある挿入歌のメロディーが流れています。

それでもやはりうまく容疑者発見には至らず、軽食広場でひと休み。
自室で〆切に追われて夏を過ごしただけの私には、見知らぬ土地でちょっとした小旅行気分です。

ハンバーガーにしようか?江戸っ子らしく蕎麦にしようか?…あ、つけ麺も美味しそうだな…、こっちには鉄板焼きもある!たこ焼きも悪くないか。んー、あのおばちゃんの食べてる天麩羅うどんも美味そうだなー…。
と、さんざ迷った揚げ句に、決めたのはこれ!

海鮮丼.jpg


陽も落ちて、もう一度目撃地点周辺を探索。
残念ながらそうは容易く犯人逮捕に至るドラマチックな奇跡も起こらず、それから駅傍の、いかにもあのA太郎監督が通っていそうな赤提灯の居酒屋で、奥の席に落ち着きY澤氏と軽く一杯。
ちなみにY澤氏は腕利きの料理人。かつては渋谷で洒落たバーを経営しており、拙作漫画のネタにも使わせて頂いたりしました。

一寸一杯.jpg


目撃情報が確かならば、間違いなく、逃亡中のA太郎はこの店で週に1~2度は安酒を啜り、愛想のいい店のお姐さん相手に毎度しょうもない話題を振っては、特徴的な「ウヒョヒョヒョヒョヒョ…」と無責任な笑い声を発していることでしょう。


結果的には徒労に終わった今回の第一回A太郎捜索活動ではありますが、潜伏地帯周辺の把握及び行動パターンの推測と、確実な手応えは感じた気がします。

西新井の夜.jpg


“A太郎、君はもう我々被害者の会に完全に包囲されている。
これからの短い人生、逃げ回って怯えながら過ごすつもりなのか!?
それでいいのか!?
悪いことは言わない。神妙にお縄を頂戴しなさい。
必ずや数々の不正を白日の下に晒すからな!!”


…なぁ~んて、私は借金を踏み倒されてる訳でもないですし、あの破天荒なオッサンに何の恨みツラミもないので、結構刺激的で面白いったらありません。


西新井でホロ酔い心地となったら、Y澤氏と共に次は遠路神楽坂へと向かい、そんな迷惑千万なA太郎を偲び、以前に彼と幾度か来た懐かしの居酒屋へと。

A太郎氏と親交の深かったS氏に、お馴染み泡国大王G氏の編集者お二方の関係者も加わり、捕獲間際のA太郎を肴に盃を傾けた夜でありました。


オーダー待機中に経営者たる監督自らが “商品” に手を出すわで、瞬く間に商売失敗に至った鶯谷デリヘル店参戦の一件では、彼がその様な商売っ気の欠片もないオッペケペ野郎だったとはまだ知らずに、話に乗せられて私も莫大な額を出資していなくて、本当によかったと、今となっては胸を撫で下ろすばかりです。


細々とながら画業に身を投じ、それで得た幾ばくかの原稿料で雨露凌ぐ店賃を支払い、米と味噌を買い求め飢えを凌ぎ、侘しい独り身生活ながらも私は何とか無事に、幸薄くとも借金もなく地道に過ごしております。

こんな浮かばれぬ私ではありますが、ひとつだけ申し上げましょう。

皆さんも、どうか平成無責任男、元AV監督 A太郎のような面白い生き方はくれぐれもしないでください。


失踪監督.jpg
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味気ない夏でした
レビトラ.jpg

この1錠で、何と2,100円ですのよ!!

さぁ~、果たしてどうなることでしょう?


それはさておき、この夏もほとんど室内に籠もり、不埒な原稿制作に精一杯でして、何ひとつ夏らしい行事を体感することもありませんでした。

せめて浴衣姿にでもなり、浴衣美人と睦まじく花火大会だの縁日やらに顔を出すくらいはしたかったのですが、そんな暇もなし。
暇以前に、浴衣美人の心当たりがございませんでした。
厳密に申しますと、当方から幾人か心当たりはあれども、浴衣美女側から私は心当たりではないという痛ましい現実がそこにあったのでしょう。

…などと理屈っぽく解析しても、生き続ける自信がなくなるだけですので、これ以上考えないように致します。
相変わらず幸薄く不健康に、架空の人妻のお尻がどうしただの何だのの描写に精魂を傾けておりました。


氷イチゴ.jpg

偶々、天袋の奥から発掘した古物のカキ氷製造機を活用して、執筆の合間に慎ましく涼を取っていたくらいです。
氷イチゴに氷メロン,ラムネ味の氷ブルーに、みぞれシロップに茹であずきを乗せて氷あずきなんかもこしらえて、孤独に縁日気分を味わったのが、この夏の思い出です。


〆切に追われ先日何とか職務を果たし、嵐のような多忙の日々から漸く解放されて、運動不足解消にと今週は連日スポーツジムに通いました。
もう何年も会員になっている歌舞伎町のスポーツジムですが、お盆に大改装が行われまして、久しぶりに行ってみると、なるほどガラリと変貌。
これまでの明るい雰囲気のジムから、黒を基調としたダークな渋い空間となり、グッと高級ジムみたいになっておりました。
他のジムに移ったかの、ちょっとしたお得感。

ボテボテの醜い身体を筋トレの真似事で慰め、ひと汗掻いたらこれまた改装されたお風呂でサッパリ。
私にとってはひと足遅く訪れたささやかな夏休みです。



考えてみれば、何とも侘しい人生を私は選択してしまいました。
旅行にもすっかり縁遠くなっております。
夏から秋にかけてのこの時期でしょうか、優雅に川釣りの趣味でも持って、たまにはキャンプのひとつでも堪能したいものです。

仲間数人と山奥に行って、自然に囲まれバーベキューでもしたいなぁ…なんて想いを馳せつつ、独房に等しい自室で〆切に焦りつつ過ごし、熟れた婦人の肉体を描写するのが私に課せられた生業です。
もう何年もそんな淫らな女性を空想し描き続け、出版社から送られてくるエロ雑誌を目にして…、つくづく私は思います。

“どこにいるんだ!?そんなエッチな女がぁーッ!!
連れて来いっ、来てみやがれぇッ、今すぐここにッ!!”



失礼。些か取り乱してしまいました。
私も過去には、キャンプだバーベキューだのに幾度か参加した経験はあります。
テレビでそんな光景を垣間見て憧れはするものの、残念ながら所詮インドア派の私には性に合わないとの感想を持ったことを思い出します。

山々の自然に囲まれ渓流のせせらぎを聞きながら、冷えた缶ビールで喉を潤し、料理自慢が腕を揮ったアウトドア料理を豪快に頬張り、気の置けない仲間と語り合い…。
たしかにそれは、贅沢で楽しいひと時かもしれません。

しかし実際には、あんなのは準備も大変なら後片付けも面倒だし、陽も落ちてきた頃から、身体中虫に刺されて痒いの鬱陶しいのなんの…!それで虫除けスプレーなんざ自らに振り撒けば汗と一緒になってベトベトするわで、益々気持ち悪いったらありません。
空気が美味しい…かどうだか知りませんが、口の臭いオヤジ連中に取り囲まれてはマイナスイオンもヘッタクレもありゃしません。

夜寝ようったって、下がゴツゴツのテント内で横たわったところで、お坊ちゃん育ちの私にはどうにも落ち着きません。バーベキューまでは結構ですが、寝る前にはちゃんとお風呂に入って、フカフカの蒲団に包まらないと、寝た気がしません。
至近距離で無神経に煩いイビキを掻きつつ臭い息を吐き散らかす不細工な男友達なんぞは、その場で殺したくもなりましょう。

その上、深夜に知らない人から起こされ、「すみません、車が崖から落ちて…、友達が閉じ込められてるんです!どうか助け出してください」なんて頼まれ、ついて行ったら自分が危うく崖から落とされそうになってしまい、実は幽霊の仕業だった…なんて怖ろしいことにもなりかねません。

第一、うんこがしたくなったら一大事です。
育ちの良い私に、野糞は無理です。簡易トイレの和式便器も断じて嫌です。

ここだけの話ですが、思えばかれこれ二十年近くも以前より、私は “ウォシュレット専用アヌス” の体なのです。
シャワートイレでしか心地好く排便ができない、高貴なブルジョア・アナルなのであります。

それが山奥のキャンプ場だかの薄汚い和式トイレでは、臆病者で人見知りの我がアーヌスは縮み上がってしまうこと必至でしょう。


私の菊座方面に関する話題は、掘り下げて力説しても誰にも喜ばれそうもないので留めておきますが、要するに、私にはキャンプだの無人島生活だのアウトドア活動は体質的にも向いていないと言う結論であります。



そうこうしているうちに、今月もこんな私に有り難いもので次なる漫画の仕事が重なってしまい、これからはもう暢気にジム通いや散策どころでもなく、原稿に追われて再び籠城生活に突入です。

エアコンの効いた快適な室内で、疲れたら寝床に転がればいいし、アーヌスにシャワーは当たるし、〆切さえ守れば勝手気儘なスケジュールで仕事ができて、日々銀シャリが頂けるのですから、私は幸せ者です。
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人妻の夏 酩酊の夏
セブンカレー.jpg

お野菜ゴロゴロのカレーをこしらえたりして、猛暑と闘っておりますが、皆さまいかがお過ごしでしょう。


は?
最近ブログの更新をだいぶ怠けてると仰いますか?

そりゃね旦那、ご報告するに値する目新しいことでも次々と起これば宜しいのですが、生憎何もございません。
甘いロマンスなんぞはこの私に限って申すまでもなく、サマージャンボでウン千万だかウン百万円でも当たっただの等々、幸運な出来事も何ひとつありやしません。

この夏も私は、海にもプールにも温泉旅行やキャンプにも縁がなく、月々の家賃を支払い日々の米と味噌を買う為にと、人妻エロスの描写に精魂を傾け〆切に追われている次第です。

考えてみれば実に侘しい人生です。
熟れた肉体をもて余す奥さんと密会を重ね快楽の奥義を繰り広げる経験もないまま、不埒な内容の漫画をひとり侘しく妄想し原稿用紙に繰り広げているだけの涙ぐましい生活なのですから。
考えれば考えるほど侘しくなるので、極力考えないように一心不乱にオッパイやお尻の絵を描いております。

…って何のことはない、中学生の頃と私は何ら進歩していません。
やっぱり哀しいなー…。


そんな昨夜のこと、私にお電話をくださったのは、目の上のタンコブ 例の先輩漫画家T先生でありました。

「ワシゃ今日は大塚帰りでなっ、練馬のやきとり屋でホッピー呑んどんねん。今から10分で来んかいっ!
何?今忙しい?あん?あ~聞こえへん聞こえへん!暇なんやな!?
何やと?20分もかかる!?しゃあない、待っててやるわいっ!グワハハハッ」
と、平穏無事な生活からとんだ災難に巻き込まれてしまいました。


既に心地好くお酔いの様子のT先生、支離滅裂なお言葉ながら、本日仕事明けで押し寄せる肉欲を抑えきれずに山手線大塚駅まで足を運び、ホテルからご婦人の出前を取り、想像するもおぞましい貪欲な欲望を吐き出し、恒例行事を済まされ練馬にご帰還に至ったのかと推察されます。


金ちゃん.jpg

「今日のコは三十ちょっとの良ぇ~女でな、思いっきりピストン運動したったねん!
キモチよかったねんキモチよかったねん!!グハッ、グハッ、グワハハハ~ッ」

練馬の老舗串焼き屋 Kの混み合ったカウンター席に落ち着くや、先生は私に串焼きの注文をする隙をも与えずに、待ってましたとばかりに私を話相手にします。
賑わう店内でも人目を憚ることを知らぬクソエロ親爺…もとい先生は、数時間前に実践した大塚のホテルでの顛末を口角泡を飛ばし時に涙ぐんでは、自らの汚らわしい行為を語る始末です。
いくら酔客ばかりとは言えど、公衆の面前で下劣な話を聞かされるこちらの身にもなって頂きたいものです。

“店内で楽しくご飲食中の紳士淑女の皆さん、ならびにお勤めの異国フィリピンのご婦人方、僕はこんなエロジジーの仲間では、断じてありません!こんな奴はアカの他人です!!”
T先生の性豪談話を耳に私は眩暈を覚えながらも、心の中で繰り返しそう叫ぶしか術がありません。

そんな私の不快感をよそに、興に乗った先生は財布の内部を私に呈示し、常備薬バイ○グラとご愛用の極薄コンドームを見せつけてくれましたが、私は最早愛想笑いを浮かべるのも苦痛で、せっかくの飲食の最中に吐き気を抑えるのに必死でありました。
私のような妄想派清純エロ漫画家とは対極に位置する、実践派ケダモノ作家T先生の講義は、毎度ながら心に染み入ります。
まったく、こんなことばかり考えて生きているのでしょうか、この男は…。

もっとも、こんなことばっかり考えているからこそ、私如きには足元にも及ばぬ生々しく繊細な描写でエロスを表現し、エロ漫画界の重鎮として莫大な原稿料を稼ぎ出していらっしゃるのでありましょう。

見習いたくないものです。


私ひとりでは、これ以上この苦境に耐えられそうにありません。
呑み友達のKちゃんにふと連絡をしてみると、彼はたまたますぐ近くの安居酒屋で呑んでいるとのこと。
そこでKちゃん,J兄貴,I君のお馴染み三人組と合流。
幾度と申し上げても相変わらず…、“軽く一杯” では納まらない野暮な私です。

よってけ.jpg
練馬繁華街を暴れ回る、関西出身三人衆揃い踏み!
向かって右から、淫獣T先生,J兄貴,Kちゃん
左端は、新潟県出身、現在キャバクラ嬢にご熱心な恋多きI君


揚げ句、それから次はT先生とスナック Hに顔を出すや、ホステス相手に更に酩酊。
こちらは、ひと仕事遂行しご婦人との生殖行為運動で下半身もスッキリ軽やかな好色爺とは状況が違うというのに、ひとたび酒が入るや原稿の創作意欲も責任感すらも飛んでしまうのですから、つくづく我ながら駄目な男です。


更に先生と、ママとC姐さんを誘い、練馬の隠れ名店「ラーメンT」へと。
ここは本当に、何を食べても美味い!
ビールを啜り、激辛麻婆豆腐,かた焼きそばやらをヤケクソに食い散らかし、ヘロヘロで帰還したのは、午前3時半…だったでしょうか。


まぁ、この夏も原稿に追われ世間の裕福な人様並みのバカンスも味わえない私には、せめてもの暑気払いの一夜だったと諦め、また今日から孤独に人妻官能漫画に心血を注ぐと致します。

…と、こんな毎回毎回同じような内容の生活報告しかできない有様で、誠にお恥ずかしゅうございます。
物凄く色っぽい人妻とでも、物凄くディープな一夜を過ごしたりでもしたら、真っ先にここでご報告しちゃうからね、みんな!

フェロモン溢れる美女を自室に引き込んでも、蛇に睨まれた蛙さながら畏縮し指一本触れられずに逃がしてしまった軟弱者のこの私ですから、今更信用性もないかとは存じますが、この悔しさをバネに、きっと大きくなってみせます。
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笑う紙の会
長年の不遇な人生で、知らず知らずのうちに相当屈折して捻くれて、閉鎖的で醜い性格になってしまったこの私ですから、あまり人出の多い華やかな会合なるものには、好んで顔を出したりは致しません。

しかしながら昨日は偶々、先輩作家のT先生に野暮用で不覚にも連絡をしてしまい、会話の流れでお誘いを賜るままに、ちょうどこれから行われるとの漫画家やライター,編集者の親睦を深める大規模な宴の席に、私は足を運んでしまったのでありました。


ともだ先生.jpg

『笑う紙の会』
それは毎年恒例の催しで、私は今回が初めての参加でありました。

新宿に少し遅れて到着した私を迎えに来てくださったT先生に案内されたのは、結構立派な会場での、立食パーティー。
てっきり、だだ広い居酒屋の座敷席でも借り切っての雑多な宴会かと思っておりましたので、西洋スタイルに弱い生粋の田舎者の私は些か気後れしてしまいます。

何しろ私は急いで外出支度に及んだもので、半パンにサンダル,アロハシャツの、与太者丸出しのファッション。

…とは言えど、そこは所詮漫画家連中の集まりですから、そんな私の胡散臭い風貌も何の違和感もない程に、見渡すと周りには私に負けじと怪しさ満載の近寄り難い御仁が点在しております。

会費5千円。
私如きのヤサグレ絵師風情が、その額を払ってこんな所で初対面の編集者相手に幾ら愛想を振りまこうとて、今さら大きな仕事が舞い込むことなどまずあり得ないことくらい、先刻承知です。
何しろ私は、冒頭申しました通りの捻くれた屈折者です。

だからこそ、せめて胃袋だけは心残りのない様に満足させて帰らねばなりません。
こんな小洒落た欧米風パーティー会場は何年ぶりでしょうか。
しかしここで怯んではいけないと私は己に言い聞かせ、ここぞとばかりに西洋料理に飛びつきます。
ビールをガボガボ呑んで料理を腹に詰め込み、更にデザートまでも食い散らかし、キッチリ5千円分の飲食を果たさねば、私を天国で見守りここまで生き永らえさせてくださったご先祖様にも申し訳が立ちません。

まぁもちろん、こんな私でも表面上は長いものには巻かれる気弱な性質ですから、名刺交換させて頂いた編集さんにはヘコヘコと頭を下げて媚びることも決して忘れません。
才も乏しい上に偏屈なだけでは、長年この業界で生き延びられる道理もございません。


またこんな出版業界の集いともなると、様々な怪しい職種の方ともお目に掛かれます。
私にお声を掛けてくださった中年のご婦人は、何と、緊縛師!?

背負ったリュックには、商売道具の縄一式セットが搭載されているとのこと!
それはまぁ、ご商売熱心で…。

女流縄師の先生、近日中に催されるとの緊縛ショーだかに、飛び入り参加してもらえるような、“縛り甲斐” のありそうな妙齢婦人を物色されているとのことでしたが、なかなかそれも、新人発掘には至らなかったご様子でした。

宴の女.jpg

それならばいっそ、この私では如何かと伺うも、
「男の身体縛って誰が喜ぶのよ!?」
と一蹴。
それもそうか…。そうですね。


…と、何だか判りませんが実に刺激的なひと時で、宴の幕は閉じた次第です。


笑紙会にて.jpg



T先生に、私にとってはやはり先輩漫画家のTⅡ先生とのオヤジ三人組となり、新宿からタクシーでホームタウン練馬へと。

柔っこい婦人との同伴も叶わなければ、私はとっとと帰宅したかったのですが、浮き世の義理でお二方に付き合わぬ訳にはいかず、先生達お好きなフィリピンパブへと突入。

エロ漫画家の巨匠達、エロオヤジパワー全開で、まぁ~もぉ~……!
ベテランエロ作家先生、遠慮会釈なしに、隣についた魅惑的ボディーのフィリピーナの胸から腰から臀部に太腿と…我が物顔に触る触る!撫でる撫でる!飢えたケダモノ二匹揃って、女体を触りまくる!!

あ~嫌だ嫌だ、エロオヤジって…。

先刻のタクシー内では、早くも興奮状態のT先生を横目に、
「フィリピンパブ行くと、うちに帰ったらカミさんに『変な香水くさいわよ!』ってドヤされるんだよなー…」
などと確かに乗り気ではなかったご様子のTⅡ先生、一旦若いフィリピーナの腰を抱き始めるや、ネチネチと執拗に彼女の身体中に指を這わせ、もう離しやしません。
それじゃエスニックな香りが全身に移って当然です。

延長時間終了となっても、更にフィリピーナを触り揉み嗅ぎ足りないご様子のTⅡ先生を残し、T先生と私はお先に退散。

「あ~ションベンしてぇションベン!」
今度は御大T先生、尿意を堪えられない様子。

本当に…お小水だけですね!?先生!
いくらフィリピン娘に発情したからと言って、こんな所で、立ちオ○ニーだけはどうかご勘弁願います!

立ちション.jpg
場所も人目も憚らずおもむろに練馬駅傍の往来で放尿に及ぶ先生

練馬界隈管轄の警察の方、軽犯罪法違反のこの男の正体,アジト等でしたら、善良な市民の義務として私がいつでも包み隠さず知り得る限りの情報を提供致します。治安の為でしたらどんな証言でも偽りなく致します。


まったく…滅茶苦茶なオッサン連中です。

こんな本能のままに生きる不道徳な野生動物どもが、漫画家として地位も知名度も高く、それぞれ社会人としてご家庭もお持ちで愛する家族を支え、未だ配偶者にも恵まれぬ不憫な私よりも何倍も稼いでいらっしゃるのですから、世の理不尽を感じずにはいられません。


考えると理不尽だっ!
そんなら俺も…フィリピーナの尻揉みまくったら良かったぁ!!
ミニスカートの太腿の奥に手ぇ突っ込んでやりゃー良かった!!
押し倒して首筋のひとつやふたつ舐め回したりゃー良かった!!
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