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気まぐれ日記::傷だらけの年始
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傷だらけの年始
原稿に追われ年末年始はひっそりと孤独に過ごし、つい先日は趣味活動のバンドでライヴハウスにて演奏披露騒動。
実はその日にはギリギリまだ原稿は上げられず、完成まであとひと息の仕上げ作業を残しての、ブルースライヴ発表会でありました。

ブルース舞台.jpg

そりゃこちとら素人のささやかな嗜みですから、曲はところどころ怪しい音を出してしまいました。

バンド演奏の完成度はさておき、真面目で潔白な一般の方々との交流で、私もエロ本業界で染み付いた裏街道の垢を少しは落とすことができているのではないでしょうか。


しかし所詮エロ畑に魂を捧げた我が身。不埒な浮き草稼業たる身分の私にも、縦の繋がりはあります。
私にとって縦方向の作家先生と申しますと、近所にお住まいのエロ漫画界の先輩 T先生がいらっしゃいます。
お正月気分はとうに去ったとは言えども、1月は1月。新たなる年明けともなれば、御大 T先生との一席を律儀な私は避けて通ることはできません。エロ本畑の重鎮たる “T先生を尊敬する従順な後輩” とのポジションを、私は形だけでも守らねばならないのです。


その前夜には当HP デザイナーでもある T氏の来訪で、清く一杯。

生牡蠣.jpg

彼には当家にお泊まり頂いたその日、男二人でのそのそ起きた午後にパソコンのメンテナンス作業を任せます。幸いにもそれは早々に完了。
宵の口、T氏と共に練馬駅の繁華街へと向かいます。
お約束の通り、明らかに周囲の人々のシルエットとは一線を画した異様な存在感を醸し出しつつ、ノッシノッシと先生は待ち合わせ場所に登場致しました。

「先生、明けましておめでとうございます」
「おうっ、今年も えぇ漫画を描こやないか、ミツマロ君」

シラフのうちはT先生、こう見えても衣類に性器を隠して一見おとなしい紳士なのです。

T氏と三人で毎度お馴染みの居酒屋へと。
こんな酒席も浮世の義理と覚悟の上、ヘヴィーで不穏な夜のゴングが鳴ってしまいました。

酒を浴びるにつれて、次第に話題は急下降と、毎度ながらの流れです。
「キミらはな、洗うとらんオナゴの体にはバイ菌がどうやら何やら味気ない分析をしたがるがな、そうやないねん!
ワシは惚れられた愛人には十日間風呂に入らせずにやな、よ~く発酵したアソコをな、心ゆくまで舐めたんねん!!
えぇ~味がすんねん!ガウッ、ガルルッ!
そら汚いやら何やらゆう問題やあれへんねん!精力剤やねん精力剤!!
グワハハハハッ!!」

先生は相変わらずの健啖ぶりで、饒舌に男女の秘め事をディープに語り、衰え知らずの旺盛な活力に私は畏縮してしまうばかりです。

オヤジ衆の飽くなき欲望と溢れる臭気に汚染された席に、また誰かが密告をしたのか、加わったのが ちあき姐さん。

先生と姐御.jpg

軽く呑んで自宅に帰る予定であったT氏も、ご婦人が同席してアルコールにふやけてしまえば、既に潔く「朝まで一直線コース」を覚悟。
定番メニューで、ちあき姐さんご勤務のスナック Hへと、案の定 足を運びます。

今年初めての来店であったT先生とは初対面の新人ホステス嬢、紹介される先生のお姿に意外そうな面持ち。

「どうしたの?思ったより普通のオジサンに見える?」

「ハイ…だって、ウ○チついてないんですね…」


T先生がホテルの一室で生殖運動の最中に、女性から糞便を洩らされた例の一件は歴史上の事実ですが、だからと言って、先生は常日頃頭にウ○コを乗せて呑み歩いていらっしゃるとでも思っているのでしょうか!?

一体どこの誰が、夜の盛り場でそのような突拍子もない不名誉なT先生のイメージを、純真なホステスにまで植え付けたのでありましょう。
人の噂とは恐ろしいものです。

「ワシは女の○○○なら、○○っても○○るねんで!!
ワハハハハハーッ!」

糞を得た蝿の如きに先生は、満面の笑みを湛えながら、耳を塞ぎたくなるかの信じられないような卑猥なお話に興じて口角泡を飛ばします。


終電を諦めた腹癒せからか、更にT氏も重ねて風呂敷を広げます。

「オレならア○○で○○たいなんて女の子がいたら、○○で○○しますよ」

圧倒されて顔を強張らせる新人ホステス嬢には
「ねっ、ウチのお客さまは建築屋さんとか証券会社の人とか、お堅い方ばかりじゃないのよ。
コチラはエッチな漫画の先生。それにAV業界にいらしたカメラマンさん」
と、老練のママは連中を紹介し、怯える新人嬢を気丈に支え慰めます。

こんな輩どもと同列の種族に扱われる私は心外他ならぬ胸の内ながらも、耐え忍んで場の空気を楽しく保とうと精一杯です。


始発まで時間を潰さねばならないT氏に付き合い、金曜の夜で賑わうスナックから、朝までやっている居酒屋へと河岸を変えます。

「やっぱりキミらと一緒に呑むのは最高やな!
ウンコチンチン言うて騒ぐのが一番や!グワハハハハッ」

…そんな先生に見込まれた私は、光栄至極だと苦渋の念で申しておきましょう。

和民にて.jpg


お勤めを終えたちあき姐さんも、またしても怪しいオヤジ衆の席に加わります。
彼女もよっぽど寂しいのか物好きなのか、何とお付き合いの宜しい姐さんでありましょう。


居酒屋から路地に出るやまだ仄暗い明け方の空の下、そこに屯する夜通し呑み明かした見知らぬ男女数名の存在を意識してか意識せずか、先生は声高らかに
「さぁ~、ワシゃ帰ってオ○ニーすんねん、オ○ニー!!」
と放屁と共に叫ぶや、タクシーに乗り込みます。

「先生、大変楽しい夜でした。またご一緒しましょう。お気をつけて」

と…“先生、大変おぞましい夜でした。もうご勘弁願います。お気をつけないで” なんて本意は隠し、嘘で固めた挨拶を先生の背に声掛け別れ、改札口までT氏を見送りました。


夜通しアルコール漬けのヘロヘロで今朝方生還。
PCには、イラストの依頼を受けたネット運営会社より、催促のメール!
『お願いしておりますイラストの進捗状況はどうなっておりますでしょうか?』

『ゴメンちゃ~い、連日酒呑んでて忘れちゃって…』
なんて真実を抜かした日には、二度と仕事も頂けません。

『遅くなってすみません。
PCの不良箇所修理及びメンテナンスで、担当デザイナーに見てもらったりで難航しまして、進行が遅れております。週明けにはラフ画を…』
と慌てて糞真面目に返信。


世を穏便に生き永らえるに為には、時として偽って乗り切る強かさも必要でありましょう。
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