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気まぐれ日記::肉の鳴く夜は恐ろしい
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肉の鳴く夜は恐ろしい
肉セット.jpg


編集者から指定された〆切を不覚にも数日遅らせながらも、入魂のエロス作品を完成に向けて一心不乱に仕上げ作業。

暇になったら一杯行きましょう…と約束していた、当HP制作者であるデザイナー T氏からその時偶々メールを頂戴し予定を訊かれたのをこれ幸いと、完成直前から電話を掛けて、
「今日これから呑みましょーよ!呑もーよ!ねっ!呑もーよ呑もーよォ!
呑む、ったら呑むんでぃッ!!」
と半ば強引に彼をお誘い。

そうと決まれば頭の中は、生ビール一色!
ダラダラ休み休み進めていた原稿の仕上げ作業は渾身の勢いが加わり倍速で進行させ、何とか夕刻前にデータ入稿を果たせました。

しかし折悪くその日は晴天から一転しとんだ空模様となり、表は地獄図さながらの強烈な雷雨!
それでも、かれこれ一ヶ月ぶりになろうかと言う娑婆の酒を私は味わいたい一心で、土砂降りだろうが雷だろうが何だろうが、お構いなしです。

災難なのはT氏。
拙宅のPCの調子を、そろそろ見に行きましょうか?と軽く好意で私にメール連絡をしたばかりに、まさか当日雷雨の中を駆り出される羽目になろうとは、思いもよらなかったことでありましょう。

ですが、そんな瑣末なことなど、酒に飢えた私の感知するところではありません。
呑むと言ったら、呑むのです。

しつこく雨が降り、雷も鳴り響く宵の口に、命をも惜しまず私は新宿へと向かいます。


データ入稿…、それは再三申しますが、実に便利なご時世の賜です。
デジタル作業で完成させた原稿データをアップロードし、そのURLを編集者にメールで伝えれば、それで任務完了なのですから。

これから呑みに出ようったって、安心してシャワーのひとつも浴びて行けるのですから、有り難いものです。
これがひと昔前ならば、仕事を上げて友達と一杯呑ろうとの話になったところで、編集者への原稿受け渡しと言う厄介なひと作業を乗り越えなければなりません。

担当編集者と連絡を取り、待ち合わせ場所と時間を決めて、それから呑み友達との約束を考えれば、暢気にシャワーなど浴びている場合ではありません。

急いで支度をして出掛け、むさ苦しいエロ編集者に原稿を渡し、浮かべたくもない愛想笑いのひとつも見せて職務を遂行したら、次は居酒屋に向かい、乾杯!…は宜しいですが、考えれてみれば丸一週間ほども風呂に入っていない不浄の体ですから、私を中心に周辺は強烈な悪臭が漂ってしかたありません。
まぁ実は本人のみはその自ら発する異臭に気付かないのでありますが、それでも決して心地の良いものではございません。


そんなことにしみじみ思いを巡らせ、シャワーで清めた身体で雨のホームに佇み電車を待っていると、
『すみません、雷の影響で電車が遅れて、着くのが少し遅くなりそうです…』
と、T氏より泣きそうな面持ちのメール。
こんな私に誘われて、彼も不運な男です。

新宿アルタ前で世にも怪しい風貌の中年男二人は無事に合流し、馴染みの居酒屋へと。
つい先程まで、肩凝り,首凝りに苛まれつつ原稿に苦しんでいた境遇からすると、念願の生ビールを呷って馬鹿話に興じていられるのですから、夢のようなひと時です。


「…そうそう、その店はねTさん、ママがまだ二十代のピチピチ娘!
女の子も皆二十代ばかりですよっ、二十代!!どーすか!?ピチピチ!!うへへへっ」
と鼻息荒げての私の提案で、新宿でホロ酔い心地になった我々は、お次はわざわざ練馬駅の隣の中村橋にあるスナックへ。

これ見よがしに豊満な乳房の上半分のみならずスリットの派手なチャイナドレスで挑発的に太腿を露出させた若いチーママから、いつも着物姿の若いママ,遊び盛りの現代娘ホステス相手に、我々は鬱陶しいオヤジトークで果敢にご機嫌を伺い、有意義な夜を過ごした次第であります。

更にT氏と居酒屋でクールダウン。
彼と共に拙宅へと辿り着き、寝酒にまた軽く呑んだら寝床にダウン。


昼過ぎに起きたら、デザイナーT氏来訪本来の目的である、拙宅PCの不具合メンテナンス。
…の前に、近所の蕎麦屋に行き、仲良く二人揃ってミニかつ丼&もりそばセットを注文し、腹ごしらえ。
ここの蕎麦はT氏お気に入りで、拙宅来訪コースの定番メニューです。

毎度の如く、PC調整はトラブル…またトラブルの連続ながらも、実はT氏よりもスペシャリストである、彼の奥方からの電話アドバイスも加わり、何とか無事にメンテと治療終了。
お蔭で使い勝手もよくなりました。

現在PCに頼った私の漫画仕事ながら、こればかりは自身では全く解決不可能の領域で、お恥ずかしくもT氏夫婦に定期健診を委ねるばかりであります。


さて、蕎麦屋と同様、いやそれ以上に彼がこの練馬に遥々足を運ぶ楽しみが、繁華街とは駅を挟んで反対方面にある小さな焼き鳥屋。
肉食動物の彼曰く、“焼肉屋よりも美味い焼き鳥屋” だそうで、最近は最後にシメで寄るのがこの店。

焼き鳥.jpg

こだわりの店主は、さすがにディープな肉マニアの匂いを、T氏に嗅ぎ取るのでありましょう。

「このミノの焼き加減は絶妙ですね!こりゃ美味いや!」
とのT氏の絶賛のひと言に、途端に相好を崩す頑固親爺っぽい店主。

「そうそう、ミノってのは焼き方が難しくてね、オレも一時は悩んだよ…」
と、涙ぐんでT氏の賛辞に応え、訥々と肉に捧げた自らの人生を語り始め、二人は肉談義に花を咲かせます。

どこそこの牛肉は何だとか、こっちの肉はこれから松阪牛より上を行くだの、肉専門家の親爺と肉食獣T氏のコアな会話は盛り上がります。
肉に対する熱い思いを汲んだT氏も、目頭を熱くして今にも店主と肩を抱き合いそうな勢いです。

T氏と肉.jpg
心ゆくまで肉を堪能する肉食動物 デザイナーT氏

気を良くした親爺さん、T氏絶賛のレバー串を我々に1本ずつオマケでサービス。
私も、彼等の会話に便乗して、「うん、美味い!」だの「こりゃ絶品だよなぁ~!」だのと、酔って適当に合いの手を入れた努力の甲斐があったと言うものです。

ホッピーとサワーで心地好く酩酊し、練馬駅にて清くT氏を見送り、帰宅。


肉三昧の夜は結構なれど、屈強な胃袋を備えたパワフルな肉食獣T氏に調子に乗って付き合い、私は些か昨夜の肉食が過ぎたか、胃が凭れて本日はひたすら横たわって怠けるばかりです。
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