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気まぐれ日記::哀愁の糠味噌ララバイ
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哀愁の糠味噌ララバイ
なるほど、長屋の若い衆が毛嫌いし恐れ慄くのも、無理はありません。

日に日に熟成されゆく我が家の糠味噌は、覚悟していたとは言えど、今や相当に強烈な匂いを放っております。
こんなものを、よく食生活に取り入れたものです、我々日本人の祖先は。


…思い起こせば幼児期の頃、母親が糠味噌を掻き回し始めるや、部屋中を襲うその脅威的な異臭に子供の鋭敏な嗅覚は耐えられず、幼い私は本気で怯え泣き叫んで逃げ回っておりました。

糠味噌とダダ(ウルトラマンの怪獣)は、私にとって恐怖の原点です。

ダダは未だに恐ろしくてなりませんが、その糠味噌とは和解に至り、今や自ら毎日ヌチャヌチャと掻き回し、糠漬け制作に励んでいるのですから、我ながら不思議な因果です。


お茶漬け.jpg

お茶漬けに勿論良し。


寝酒.jpg

寝酒の肴に良し。


お汁粉.jpg

また、仕事中にホッとひと息、甘味の箸休めにも良し。


スパミソ.jpg

私の大好物、スパゲティーミートソースのお供にも……

ま、こりゃちょっと違った。


とにかく、粋で鯔背な糠漬けライフをここ最近は送っております。
一日一回、糠味噌を捏ね繰り回すや、塩を塗したナスやきゅうりに大根,人参,カブ等々と糠床に埋没させては日々満悦致しております。
原稿に追われる孤独な生活では、最早そんなことしか楽しみがありません。
よく漬かったナスなんか、丸々囓っても美味いんだ!

いい歳をして未だ変なものばかり捏ね繰り回し、明けても暮れても碌でもないものを埋没させることしか考えぬ、御大T先生や編集者G氏に代表される世の悪しき肉食獣連中に比べれば、何と私は牧歌的かつ高尚な趣味でありましょうや。
第一健康には万全です。件の肉食獣共と来た日には、人生後半に差し掛かったにも関わらず肉また肉に脂っこい物ばかり平らげ、精力を蓄えては汚らわしい快楽追求行為に興じているのですから…。まったく…。
いーなぁ~…。

いや話が脱線しました。そうじゃなくて、G氏の様に尿道からバイ菌を移されて局部が腫れ上がり性病科に通う心配もありませんし、T先生の様にホテルで交尾最中に不衛生な目に遭う恐れもございません。
これぞ医食同源。至って平穏無事で健全な、食の道楽です。


…などとまたしても私はつい背伸びをして偉ぶった発言をしてしまいました。実はいい加減もう、身体中糠味噌臭くて堪りません。
正直に申しますと、生殖行為活動に余念なく邁進できるだけの生命力旺盛な彼等絶倫諸氏に、些か羨望の眼差しを向けないでもありません。



〆切遅れで若い編集さんに謝り倒し、何とか無事に原稿を仕上げひと仕事終えたのが一昨日。
ひと息ついて昨日はスポーツジムに足を運び筋トレの真似事で英気を養い、軽く心身リフレッシュ。
夜はホステス嬢からラブコールのスナックお呼び出しメールを頂戴するも、残念ながらここで魅惑の夜の蝶相手に呑んだくれてふやけている場合ではなく、適当に躱して誘惑に打ち勝ち、潔くノンアルコールで晩ご飯。
本当は会いたかったぜっ、ミチコちゃん!


さて、次にまた…どこぞの奥さんがどこそこでこんなエッチなことをしましただの何だの、そんな下世話なストーリーを考え机にヘバリついて漫画を描かねばなりません。
こんな時だけは、次々と淫らな構想が湧き出てくる実体験豊富なエロ魔神 T先生が羨ましくもなります。こんな時だけは…です。


こうして時間に焦りながらも独り暢気に不埒な漫画を執筆して、夜な夜な糠味噌掻き回して好きなもの食して気ままに生きていられるのですから、誰に文句を申す筋合いもございません。

ただひとつ確実に申せるのは、こんな自室に引き籠った世間知らずの生活をかれこれ二十余年も続ければ、百戦錬磨の夜のおねえさんには、まさに赤子の手を捻るかの如くに、汗水流して得た財布の中身をあっという間に空っぽにさせられるのも道理だと言うことです。
ご同業者各位、くれぐれもご自愛ください。
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