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やさぐれたちの宴
湯上がり練馬.jpg


社会不適合者として長年不埒な人生を歩んでおりますと、ふと眠りから覚めた時に、夕刻かと思ったら朝だった…とか、朝かと思ったら夜だった…なんて寝惚けることは多々あります。
そんなのはまだマシで、我ながら信じたくないような年月の生息を続けていると、ふと目覚めた時に、季節まで間違えることもしばしばです。
「ふぅ…だいぶ暖かくなってきたね。そろそろ春か……」と起き抜けに何となく感じたものの、しばらくして
「ありっ?…あ、そっか、違った、もう冬だっけ?」なんて間抜けな勘違いを起こすことも珍しくありません。

こんな調子で、私の気分としてはまだ春の頃なのですが、何と世間ではもう本年も一ヶ月とちょっととの、本意ならざる事態です。
年も押し迫ってきては寒くもなる訳です。

こうして私も世の役立たずとして無駄に生き永らえているようで、確かにそれは否定できない真実なのですが、結構ここのところは怠け者の私にしては多忙の日々でした。
PCソフト作業指南役のデザイナーT氏にヘルプに来てもらったら、当然一夜目は繁華街でドンチャン騒ぎになったり。


出版でもネット媒体でも色塗り仕事は、かつてのように原稿用紙に絵筆で着色してそれを編集者に渡して…なんて悠長なことは、むしろ三流者の画業では今や商売として許されないでしょう。
デジタル作業でカラーデータを作成して、アップロード入稿できてこそ、何とか有り難く仕事が頂戴できる身分かと己の立ち位置を感じております。
しかし色塗りは元々不得手で評判が悪く、今更絵の具の使い方も忘れてしまった私ですが、かと言って、デジタル着色及びデザイン作業も、その上っ面を齧っているだけ。いまだに扱うのが侭ならないソフトで少しでも迷宮入りに至ってしまった日には、もうお手上げであります。

T氏に居座って頂き作業をお願いして、挙句には何故だか夕方には漫画家きむくんも拙宅にやって来てしまい、期せずして腐れ縁三人組が集結に至ってしまったのです。

きむたないと.jpg
左より、まだ結婚を諦めない様子の木村氏,私,T氏

「諦めろっ!!」


パソコン作業も漸く区切りがついて、それから三人で鷺ノ宮に向かい夜の灯火に吸い込まれ、やきとん屋で胡散臭さを撒き散らしての一席。

三人宴.jpg


四文屋前で.jpg
酔えば中学生丸出しの青臭い会話を弾ませる怪しい高齢者二人


そんな暢気なひと時もあれば、〆切に怯えての原稿作業に四苦八苦。
カラー原稿仕事が重なっている折に、今度はソフトの不良からパソコン動作が不能事態になり、大変に心苦しくも頼りになるのはやはりこの人だけ。翌々週に再びT氏を迎えての修復依頼。
で、夜はまた一献。
酒を浴びた翌日。愛機の症状はかなりの重症だそうで、どうやら大手術のようです。今度は時間的に外呑みの余裕もなく、夜中にスーパーまで買物に行き食材をドッサリ買い込んで、自室にて哀愁のオヤジ二人焼肉宴。

拙宅焼肉.jpg


T氏の手腕と彼の奥方のアドバイスの甲斐あり、我がPCは立派に生まれ変わって復旧に至った次第です。
初期化の果てに、メール全てとネットのお気に入りが消滅してしまいましたが、そこはご愛嬌…としておきましょう。
そしてまたそろそろ〆切に焦らねばならない…況してや良からぬことに風邪気味のピンチ!…だってのに、例の悪癖道楽の予定が重なる始末でした。
そう、例の…バンドごっこ道楽です。

土曜日の午後1時っから、こう言っちゃ甚だ失敬ですが、いい歳の社会人の男女が密室に寄り集まって合奏稽古に励んでるのですから、お好きな方々です。
私はと申しますと、スタジオの予約都合でこの時間に予定したものの、秋葉原まで足を運んで案の定遅刻での参加。
ギタリスト二人にドラム,ピアノ女性に歌姫。私がベースのユニット。
年明け2月にライブデビュー予定!?…だそうです。
私は拙いベース担当とスタジオ予約係が精一杯なので、ライブ演奏披露となると途端にヘコタレ気味になっているのですが、そんな私の臆病振りにはお構いなしで皆さん盛り上がってしまい、練習後には意気込んで御徒町駅傍の居酒屋で親睦の一席。
それもスタジオ滞在時間よりも長く呑み屋に居座ってるのですから、何ともハッピーな脂ぎった連中です。

ホロ酔い心地で帰宅すれば、〆切に焦りつつもそりゃ仕事はストップで寝床に倒れるのみ。
しっかり眠って翌日は真面目に朝からパソコンに向かい原稿作業に没頭するも、その日の午後も前々からの約束があり、またしても重いベース担いで、今度は近所の音楽スタジオへと。
数年ぶりに再会を果たしたギタリスト氏と、カホン奏者を交えてのセッション。


こんな調子ながらも、翌日の夜には何とかかんとか、鼻クソ程のプロ根性を見せて〆切厳守で原稿完成。
机に向かってのデッサンやペン入れ作業ならば何ともないのに、何故かパソコン仕事は、壊れそうに強烈な肩凝りに見舞われてしまいます。
それに楽器背負ってのスタジオ通いで腰痛にも苦しみ、首の凝りも酷く、ボロボロ気分。


演芸場.jpg

やっと仕事の波を乗り越えられた次の日は、懇意にして頂いている入船亭扇治師匠の落語会に、池袋演芸場へと足を運びました。

二人会.jpg

恒例の「文治扇治二人会」。
画業の職務を果たしホッと一息で、まったりと落語を堪能します。
前座さんお馴染みの「道灌」に次いで扇治さん登場で、「たらちね」。
そして十一代目文治「お見立て」。廓噺で客席を陽気に笑い転げさせられる演者も、色事の表現に殊更厳しくなっている昨今の世の状勢では、少なくなっているように感じます。そこは十一代目の派手な芸風で見事に吹き飛ばし、場内を笑いの渦にするのですから流石です。
仲入りから再び文治で「強情灸」。奇しくも、ネット配信マガジンにて先日私が描き下ろして漫画にしてみたのがこの噺でしたので、興味深く鑑賞しました。

はい、ここで浅ましくも宣伝をば失敬!

リベンジャー3号.jpg
コミックリベンジャー3号


このネットマガジンにもご協力くださっている扇治師匠のトリで、「三井の大黒」。落語では数ある彫刻名匠の左甚五郎ものですね。名人噺でも、彫刻のネズミが動いただの絵のスズメが飛んだだのの現実離れした展開になると私の好みでは些か興醒めしてしまうのですが、この噺はそんな荒唐無稽な彫刻が出てくるわけではありません。長尺の一席で、じっくり愉しませて頂いた次第です。

高座のあとは、扇治師匠取り巻きの一団での打ち上げ宴。
私も当然の顔で太々しく参加を…と、いつもなら無遠慮に毎度の中華料理屋に顔を出し、盃を重ねるや厚顔無恥に下世話な話題を撒き散らすのですが、その夜は流石に疲れが溜まって、扇治師匠の奥様からのお誘いも珍しく遠慮し早々に帰路につきました。
“落語会に酒目当てでやって来ては不粋に暴れ散らす場違いな酔っ払い” の汚名を、今回少しは返上できたかもしれません。
これで、“忙しくてもちゃんと真摯に落語を聴きに来た愛好家” なのだと、師匠の奥様はじめ扇治ファンの皆様にそう認識して頂けたならば、しめたものです。
本当は、連日遊び過ぎて、腰痛で早く帰って寝たかっただけです。


バンド活動もまだ年内数回控えております。
地元連中との忘年会もそろそろ相談しなければなりません。
今のうち存分に怠けて、寝溜めしとくとします。


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