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便所脇懇談会
こんな代物を背負って歩いて頻繁に遊びに行っていたら、お蔭ですっかり酷い腰痛に苛まれてしまいまして、今や整骨院に週二回通う羽目になっております。

Gamere&L.jpg

今年の初めに購入したこのベース、たしかに弾き心地はよく音圧も強力で、ブルースバンドの親方にもお気に召しては頂いたものの、その殺人的な重量には流石に辟易してしまい、良質で体力相応の軽い楽器を見つけたら直ちに交換して楽器屋に売っ払ってやろうと目論んでおります。


さて、前日には仕事の打ち合わせも済ませ、また暫しは孤独で不健康な執筆生活に突入するところで、スポーツジムでひと汗。
ジムの筋トレマシンはうまいもので、腰痛の身でも腰に負担のかからぬ様にと腕力や腹筋を鍛えられます。

お風呂とサウナでサッパリしてロッカー室に戻ると、スマホに表示された着信形跡は、誰あろう御大 T先生より。
ジムから出て早速先生に発信します。

最近めっきり、ご婦人衆からのお呼びも途絶え益々幸薄い我が人生でありますから、先輩作家T先生からの「ちょっと一杯やらへんけ?」の枯れたお誘いに私は快く応じた昨夕でありました。

新宿から一路ホームタウン練馬へと。
繁華街に到着し、T先生と落ち合います。


燻されたオヤジ二人組とは言えど、こう見えても我々は日本エロ本文化を真摯に守る現役のエロ漫画作家です。
それなりの高尚な店でしか飲食はできません。

「お誘いありがとうございます、先生。
フレンチにしますか?それともイタリアンは?
こんな日は鰻で一杯なんてのも、オツで悪くないですなっ」

「そうやなミツマロ君。
…ここにしよか」

落ち着いたのは、雑多な串焼き屋の奥まったトイレの脇のVIP席。


四文屋卓上.jpg

どうやら我々には一番お似合いの居場所の様です。


「まったく、アイツときたら決まって子供っぽい女に惚れて入れ込んでんだからよォ…」
「あ、あの野郎はもうダメ!
あの野暮天野郎めが!道で会っても知らんぷりしてやるんだから…」

等々、ひとしきり知人への罵詈に花を咲かせます。

自身の愚行は棚に上げ、他人の悪口を繰り広げて呑む酒は、暑気払いに良し,ストレス解消に良し,血行促進にも良し。
腰痛もその間は吹き飛び、生ビールも喉越し軽やかに進みます。

己の人生が浮かばれなくば、他者を罵り蹴落とす。
自己防衛の法則。蓋し人類永劫の真理でありましょう。


…だなんて、腐ってばかりでもありません。
遺憾ながらも現状では失われゆくエロ本を憂い、エロス作家の起死回生への夢を清く熱く語り、またエロスの根源とは何ぞや!?女性の肉感の奥底を描く真髄にまで我々ヤサグレアーティストの話題は白熱し、気がつけば隣席の一般男女は訝しげに去って行った次第です。


先生と串焼.jpg


気の置けない友達同士で一杯呑った訳ではあるまいし、飲食の勘定を割り勘になどはできません。
大御所の先生に対して失礼です。

「先生、端数なら1円から9円までボクが取り揃えておりますので、遠慮なく仰ってください。
それ以上はビタ一文出しません」

上下関係を常に重んじる私は、先達を立てることを忘れません。


先生相手に好き放題に鬱憤をぶちまけ、勝手に自説を唱えてのタダ酒は、ジム帰りの風呂上がりにしてこの上なく有意義なひと時でありました。


死に際は相当に惨めな末路を辿る確率大の私ですから、どうかご容赦願います。
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