明日に向って呑め!
2014-03-16 18:30:10 (10 years ago)
「えっ?足が痛くて…?歩けない!?
一体どうなさったのですか 先生!?」
その前夜からデザイナーT氏はまたこの練馬にやって来て、呑み明かして拙宅に泊まり、起きてから私のPC問題の診断…と恒例コース。
漸くひと通り作業も済んだので、これから彼の帰り際に軽く盃を交わそうと、いつもの様に先輩作家 T先生にお誘いの電話をお掛けしたら、何やら悲痛な叫びが受話器の向こうから聞こえてきたのです。
「それがな…、ワシこの前不潔な手でオ○ニーしてもたねん。ほしたらな、尿道からバイ菌が入って、左の金玉がエラく腫れてもうてな、左足にまで痛みが走って、今歩くのもツライねん!」
「えぇっ!?本当ですか先生ッ!
それは大変ですねっ!性病科に行ったら、消毒のために細長い管を尿道に入れられて、それはもう死ぬほどの地獄の激痛に耐えねばならないと聞きましたが、どうかお大事になさってください。
…この事はもちろん誰にも口外致しませんので、どうぞしばらくは安静にお過ごしくださいね」
私は必死に笑いを堪え、電話を切りました。
「大変だTさん!T先生に今電話したんだけど、また変なオ○ニーをしたらバイ菌が尿道に入って、左の金玉が腫れ上がって、左足まで痛みが走るそうで、歩けもしなくて一杯呑むどころじゃないみたいだ!!」
「…しょうがないな あのオッサンはまた…」
と侮蔑の吐息と共に苦々しい表情を見せるT氏。
性の快楽を常に考察し、自らの実体験で快感を極限まで日々追求なさっていらっしゃる、エロ漫画界の巨匠 T先生の生命の危険をも臆さぬ身を張った探究心には、実に恐れ入るばかり。
それにしても、今回は単独行為に於いて病気に感染されるとは、先生の飽くなき研究熱心なご意志にはまったく頭が下がる思いです。
またネットで碌でもないウイルスだらけの動画サイトでも検索し再生し、発情に至り、そして酷使の果てに黴でも生えた大人のオモチャに、腐ったローションでも使用して、不浄行為を致した果てに自身もウイルスに侵されたのであろうとは、先生の生態を長年ご承知のT氏の見解。
それとも…我々一般人の想像を絶するかの常軌を逸した不衛生なマスターベーション行為を試みて病気に至ったのか…。
何にせよ、気色の悪い話です。
不謹慎な話題を失礼しました。
気を取り直し、T氏と練馬の繁華街へと。雑多な居酒屋で、昨夜に次いでサシで一杯。
この日の彼は妙に上機嫌。酎ハイから日本酒とピッチを上げて、気がつけば終電ピンチ時刻!
慌てて店を出て駅まで行くも、彼の自宅の駅にはもう到着不可能。
そうなりゃしかたなく、昨晩も顔を出し居座ったスナック Hに間抜け面で揃って連日突入。T氏に付き合い時間を潰す羽目になってしまいました。
「ママ、ここだけの話だけどね、T先生は凄く不潔なオ○ニーをしてバイ菌が尿道に入って、左の金玉が腫れて膨れ上がって、左足にまで毒が回ったみたいでね、今歩けもしなくて寝込んでるんだってさ!
でも誰にも言わないでやってね」
先生のご病状を気遣う私は、そう報告せざるを得ませんでした。
ママは、T先生の噂話を聞くや眉間に皺を寄せて不快を露わにして、汚らわしそうに話題を変えました。
先刻の居酒屋にて、板さんお薦めの吟醸酒がお気に召した様子から、心持ち好く酔いが回り、昨夜に増してこの夜のT氏はかなりのハイ状態。ママと新人ホステス M嬢を盛り上げ焼酎の盃を重ね、深夜過ぎの閉店まで飛ばしまくる始末。
反して二晩連日の酒席と言うのは、実は私は少々冷め気味。睡魔も訪れ、そろそろ帰って横たわりたい思いで過ごします。
奄美娘 M嬢と 怪人T氏
しかし始発まではまだ数時間。
もうひと辛抱、と毎度の居酒屋へ。
一体昨夜から、彼と何軒の飲食店に行ってどれほど酒を浴びているのでしょう。
豪気と申しましょうか お気楽と申しましょうか、実に贅沢な遊興であります。
やっと始発時間が近づき、西武線の改札口でT氏を見送り、早朝の帰宅。
寝床に倒れてひたすら眠ります。
散らかり放題の自室の整頓は徐々に取り組むとして、すっかり進行が遅れて〆切の迫っている原稿を、これから何とかしなければなりません。
こうしている今も、御大 T先生は自らの不浄行為が元で左の睾丸が腫れて左足にまで膿が回っての病魔と闘っていらっしゃいます。
“人間、幾ら稼ごうとも ああはなりたくないものだ…”
身震いと共に自身の気を引き締め、職務に忠実に堅実に生きようと、私の決意も固まります。
良い子のみんなは、綺麗に手を洗ってから、決して不潔な道具は使わずにオ○ニーをしましょうね。
一体どうなさったのですか 先生!?」
その前夜からデザイナーT氏はまたこの練馬にやって来て、呑み明かして拙宅に泊まり、起きてから私のPC問題の診断…と恒例コース。
漸くひと通り作業も済んだので、これから彼の帰り際に軽く盃を交わそうと、いつもの様に先輩作家 T先生にお誘いの電話をお掛けしたら、何やら悲痛な叫びが受話器の向こうから聞こえてきたのです。
「それがな…、ワシこの前不潔な手でオ○ニーしてもたねん。ほしたらな、尿道からバイ菌が入って、左の金玉がエラく腫れてもうてな、左足にまで痛みが走って、今歩くのもツライねん!」
「えぇっ!?本当ですか先生ッ!
それは大変ですねっ!性病科に行ったら、消毒のために細長い管を尿道に入れられて、それはもう死ぬほどの地獄の激痛に耐えねばならないと聞きましたが、どうかお大事になさってください。
…この事はもちろん誰にも口外致しませんので、どうぞしばらくは安静にお過ごしくださいね」
私は必死に笑いを堪え、電話を切りました。
「大変だTさん!T先生に今電話したんだけど、また変なオ○ニーをしたらバイ菌が尿道に入って、左の金玉が腫れ上がって、左足まで痛みが走るそうで、歩けもしなくて一杯呑むどころじゃないみたいだ!!」
「…しょうがないな あのオッサンはまた…」
と侮蔑の吐息と共に苦々しい表情を見せるT氏。
性の快楽を常に考察し、自らの実体験で快感を極限まで日々追求なさっていらっしゃる、エロ漫画界の巨匠 T先生の生命の危険をも臆さぬ身を張った探究心には、実に恐れ入るばかり。
それにしても、今回は単独行為に於いて病気に感染されるとは、先生の飽くなき研究熱心なご意志にはまったく頭が下がる思いです。
またネットで碌でもないウイルスだらけの動画サイトでも検索し再生し、発情に至り、そして酷使の果てに黴でも生えた大人のオモチャに、腐ったローションでも使用して、不浄行為を致した果てに自身もウイルスに侵されたのであろうとは、先生の生態を長年ご承知のT氏の見解。
それとも…我々一般人の想像を絶するかの常軌を逸した不衛生なマスターベーション行為を試みて病気に至ったのか…。
何にせよ、気色の悪い話です。
不謹慎な話題を失礼しました。
気を取り直し、T氏と練馬の繁華街へと。雑多な居酒屋で、昨夜に次いでサシで一杯。
この日の彼は妙に上機嫌。酎ハイから日本酒とピッチを上げて、気がつけば終電ピンチ時刻!
慌てて店を出て駅まで行くも、彼の自宅の駅にはもう到着不可能。
そうなりゃしかたなく、昨晩も顔を出し居座ったスナック Hに間抜け面で揃って連日突入。T氏に付き合い時間を潰す羽目になってしまいました。
「ママ、ここだけの話だけどね、T先生は凄く不潔なオ○ニーをしてバイ菌が尿道に入って、左の金玉が腫れて膨れ上がって、左足にまで毒が回ったみたいでね、今歩けもしなくて寝込んでるんだってさ!
でも誰にも言わないでやってね」
先生のご病状を気遣う私は、そう報告せざるを得ませんでした。
ママは、T先生の噂話を聞くや眉間に皺を寄せて不快を露わにして、汚らわしそうに話題を変えました。
先刻の居酒屋にて、板さんお薦めの吟醸酒がお気に召した様子から、心持ち好く酔いが回り、昨夜に増してこの夜のT氏はかなりのハイ状態。ママと新人ホステス M嬢を盛り上げ焼酎の盃を重ね、深夜過ぎの閉店まで飛ばしまくる始末。
反して二晩連日の酒席と言うのは、実は私は少々冷め気味。睡魔も訪れ、そろそろ帰って横たわりたい思いで過ごします。
奄美娘 M嬢と 怪人T氏
しかし始発まではまだ数時間。
もうひと辛抱、と毎度の居酒屋へ。
一体昨夜から、彼と何軒の飲食店に行ってどれほど酒を浴びているのでしょう。
豪気と申しましょうか お気楽と申しましょうか、実に贅沢な遊興であります。
やっと始発時間が近づき、西武線の改札口でT氏を見送り、早朝の帰宅。
寝床に倒れてひたすら眠ります。
散らかり放題の自室の整頓は徐々に取り組むとして、すっかり進行が遅れて〆切の迫っている原稿を、これから何とかしなければなりません。
こうしている今も、御大 T先生は自らの不浄行為が元で左の睾丸が腫れて左足にまで膿が回っての病魔と闘っていらっしゃいます。
“人間、幾ら稼ごうとも ああはなりたくないものだ…”
身震いと共に自身の気を引き締め、職務に忠実に堅実に生きようと、私の決意も固まります。
良い子のみんなは、綺麗に手を洗ってから、決して不潔な道具は使わずにオ○ニーをしましょうね。