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気まぐれ日記::無欲の秋
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無欲の秋
青い海で波と戯れ、また山で壮大な自然に囲まれ爽快な汗を掻き、そして素敵な出会いがあり、楽しい語らいの時を過ごし…等々、皆さまにはこの夏も人生経験を更新する様々の麗しい思い出を持たれたことと存じます。


かく申します私のこの夏の思い出は、浴衣美女と縁日に同行するでもなく、色香溢れる女性に囲まれキャンプに行くでもなく……ってなんか毎年同じこと言ってるね…。
とにかく例年通りで、私の今年の夏の思い出と言えば “エロ本と原稿用紙” のみでありました。

ホワイト原稿.jpg


時間に焦り室内に閉じ籠り、描写するのは、どこのどんな奥さんがこんな男にどうされてこうされて、アヘアヘ…アッハンウッフン…。

「ああ~ん、ああああ~~!」「あんっ、あんっ」「ああああああ~~」
って、エロ漫画家は、「あ」って文字書くの凄く速いと思うよ。
何が「ああ~ん」だかねぇ。最近そんな生声、間近で聞いてもいないってばさ。

お尻をどうした乳房をどうした…、飽くなき向上心で性行為を探求し描写する先輩作家T先生とは違って、今更私にはどうでも宜しい男女の営みではあるのですが、一日でも長く生き永らえる為には、私は与えられた職務に身を投じるのみであります。

人類の何に役立つとも思えぬ執筆に神経を擦り減らして、狭い室内で何とか任務を無事に遂行すれば、猛暑のこの夏も季節に乗じた風情ある行事を何ひとつ体感することもないまま、巷は秋の匂いが訪れてきたようです。


今月に入って数日前から漸くのんびりと過ごせる体になり、運動不足解消にとスポーツジムに復帰したりするのがせめてもの安らぎでしょうか。
何故かタイミングというものは悪いもので、多忙で一歩も外に出られない時には呑み友達から連絡を頂けるのに、暇になるやどなたからも何のお誘いも来なくなるのですから、つくづく幸薄い宿命を背負ったものです。


ささやかな愉しみと言えば、相も変わらずではありますが、拙い音楽活動趣味のみでありましょう。
原稿の合間に、ベースを背負ってはいそいそと出掛けて音楽スタジオに足を運び、バンド仲間と大音量で音楽の稽古に勤しむのが、私にとっては貴重なストレス解消でありました。

その唯一のストレス解消…の筈だった趣味も、何故かこの無責任かつ臆病者の私がバンド活動を仕切るポジションに納まってしまいました。
これまでリーダー役であったドラマー氏が、この夏から地方転勤になってしまったからです。
社会人趣味バンドでは、避けられない定番ハプニングです。

で、バンド結成時からの相方であった私が、必然的に今後はスタジオ予約からメンバー諸氏のご機嫌伺いやらと、厄介な役職に。
そうなりゃ血の気の多いロッケンローラー男女メンバー衆から、次から次へと、この曲は嫌だの歌えないだの弾けないだの楽譜を揃えろだのキーを変えろだの、味噌汁がしょっぱいだの飯が硬いだの、アイツの笑ったツラが気に食わないだのお前の母さんデベソだの何だの、好き勝手なヤカラを連日メールで飛ばされ、趣味がすっかりストレスになってしまっているのですから、我ながら滑稽なものです。

たとえ無論趣味のレベルとは言いながらも、このバンド活動ってのは全く人間関係の縮図のようなもので、些細な擦れ違いから妙な誤解で仲違い…やらで、つくづく難しいものだと思います。

あっちからこんな要望が来れば、こっちからはそれを拒む意向。
せっかく求められた曲の譜面を私財を投じて入手した矢先には、その曲を提案した本人からは、「そんなに何曲も出来ません」…って、あのネ…。

現在も、ヴォーカリスト嬢からナーバスなメールを頂戴してしまい、その対処に困っていたり…。
こんな、独り室内に籠り続けて無駄に年齢ばかり重ねてしまった世間知らずの妄想親爺風情の私に、どんな最善策が浮かびましょう。

ギタリスト氏は俄然張り切って、ご自身のツテで、どこそこの知人のダーツバーとやらでミニライヴだの、更にプロ連中だかも出演するとの立派なライヴハウスに出ようか!?等と、物騒この上ない提案を持ち出す始末。


人様に逆らうことを何より苦手としてきた私の気弱な生き様が、結果こうして、尤も不得手とする窮地に追い込まれるのですから、何とも皮肉なものです。
仕事でストレスを溜めて、息抜きの筈の趣味でもストレスを感じてしまっては、実に馬鹿らしいと言ったらありません。
私こそ地方にでも転勤したくなる心境です。


そこで、気分転換を図り、いっそこの初秋の時季を狙って前々から憧れ実行したくともなかなかできなかった、『哀愁の温泉宿ひとり旅情編』でも、それこそ数年ぶりに計画しようか!?
とも目論み始めております。

胡散臭い中年男が、日頃のしがらみを忘れて独り鄙びた温泉宿に投宿し、温泉でのんびりと都会の喧騒で染み付いた垢を流し、哀愁を噛み締め馳走に舌鼓を打ち、地酒に酔いしれ…。

…と、そこまでは実に結構至極なのでありますが…。


仕事中には、これまた私の変質趣味でよく卓上に流すのが、“怖い話”。
見知らぬ旅館やホテルに泊まった夜、金縛りに遭って、目を開けると、枕元に真っ白い顔の老婆が…とか、ザンバラ髪の着物姿の女が…等々、そんな類の怖~い怪談ばかり幾度も聴いている私。

実際に自分が独りで旅館に泊まりでもすれば、そんな定番の怪談噺が私の脳内を占領し、もう怖くて怖くて堪らなくなるの何の!
怪談を聴くのは好きですが、自身で幽霊との遭遇だなんて、絶対に嫌です。

そうなりゃ部屋の電灯を消せなくなるどころか、目を閉じるのも怖くなって、微睡みかけるやパッと怖くて目覚める有様。とにかく怖くて怖くて、眠れなくなってしまうのです。
朝方から漸く眠りに堕ちるものの、当然睡眠不足でその日はヘロヘロ。
男ひとり旅の哀愁も何もあったものではありません。

それなら、睦まじい間柄の婦女子を伴って行けば?
…なんて野暮はこの私に訊いちゃ駄目。それはデリケートな分野だからね。放っといて。



何をやろうがどこに行こうが、私は結局安らぐことはできない哀しい性なのでしょうか。

頭の痛いバンド活動趣味のことなど忘れて、夜の怖いひとり旅など下手に計画せずに、真面目に私は次の仕事の為にまた、どこにこんなのがいるのやら…なんて破廉恥な奥さんの下劣なエロ話でも、おとなしくひっそりと考えると致します。
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