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インドランチ in 豊島園
日陰者の私とて、小春日和を迎えた時候には、サイクリングがてら陽光を浴びつつインド料理屋なんぞで軽くビールで喉を潤し、優雅にランチタイムと洒落込んでも、よろしいではございませんか。

そこは豊島園駅前。
知る人ぞ知る人気店だそうで、昨日もお昼時には店内はほとんど満席でありました。

インドランチ.jpg

屋外席で生ビールにマトンカレー,ナン等と並べ、麗らかな陽光を浴びての贅沢なひと時。

巷では、春休みに入ったお昼のとしまえん入口近辺で、人間として真っ当なレールの上を歩んでいらっしゃる…であろう幸せそうな親子連れが、あちらこちらで賑やかに朗らかに、休日のバカンスを楽しんでおります。

インドでビール.jpg

…似合いません、この場に私のような闇社会のヤサグレ芸術家モドキは。


今となっては、こんな社会の裏街道を歩む醜い中年男に至ってしまった私ではありますが、奇しくも現在の住居の近辺であるこのとしまえんには、遡ると小学生時代にいささか人並みの幸せな思い出を持っております。

夏休みも終わりにさしかかる頃、母親に連れられ、母方の親戚の伯母に従兄妹,ハトコの同い年の女の子とその母親とで、こことしまえんのプールで遊んで過ごすのが、数年来の恒例行事となっておりました。

ハトコのアカネちゃんに淡い恋心を抱いて、その子の前では無意味に強がって大人ぶってしまったりと…そんなウブな少年の頃の記憶が微かに蘇ってきます。
ひと泳ぎした後は皆で持ち寄ったお弁当を広げ、たしかにこの地に於いて親族同士で和やかに過ごしたあの時が、孤独一路の人生を選択してしまった今の自分には、まるで夢か幻想のようにも思われます。

流れるプールで潜水から水上に上がろうとしたら、特大ボートの底にぶつかり、もがき苦しんであわや死にそうになったり…、朧げながらもこのとしまえんの入口を目前にして、少年時の記憶が断片的に蘇ります。

としまえん.jpg


重ねて、伯母の記憶が脳裏に浮かびます。
時は過ぎ、二十歳になった私が強引に親元を離れ、縁もゆかりもない足立区は北千住の木造ボロアパートに住み始めた頃…、駅から徒歩30分近くもかかる辺鄙な場所にも拘らず、番地を頼りに親不孝者の馬鹿な甥を心配して様子を見に訪ねて来てくださった伯父と伯母。あの時、日光街道沿いの鰻屋でご馳走になった鰻重の味を、何十年も経った今でも忘れません。

母方一家の長兄である厳格一途で恐かったその伯父も、優しかった伯母も、今はとうに天に召され、この世にいません。

不肖の甥っ子は、この通り…とんだ不出来な裏街道者に成り下がってしまいました…。



昼から感慨深くホロ酔い心地になり、充分に日光浴も堪能した私はその場を後にしました。


ふと、裏道を進むと…、あれ?
なんかここって、Googleのマップ画像で見覚えのある風景?

そこはもしや…エロ漫画界の悪代官 T先生の仕事場付近!?

iPhoneを手に取り地図を確かめてみると、間違いありません。
そこは紛れもなく練馬区の隠れ不浄地帯、淫獣T先生が長年に亘り数々の淫らな作品を創作した裏聖地であります!

緑の豊富なその閑静で上品な一画も、あのおぞましいT先生の巣窟と知るや、途端に強烈なイカ臭が鼻腔を襲います。
私は即座に息を止めるや、慌ててハンドタオルをマスク代わりにして呼吸を整えました。

“しっ、しまった!や…やられる…!!”

目にも沁みてきました。気ままな散策のつもりが、とんだ危険地帯に足を踏み入れてしまったものです。

穢れなき頃の思い出にしんみり浸った軽やかな酔い心地は一気に吹き飛び悪酔いに変わりそうになり、慌てて私は最後の力を振り絞るや、鼻をつまんで声色を変えて

「Tちゃん!Tちゃ~ん!!何やってんのー?
仕事中すか?それとも大塚出張?このエロオヤジッ!クソジジィー!!
ワンワンッ!!」

と叫び先生に心尽くしのエールを贈り、腰を屈め這うようにその場を足早に立ち去ったのでありました。
折りしも穏やかな春の陽に恵まれた晴天から一転、どんよりと不穏な空模様になってきました。
帰宅後すぐに、体中に塩を撒いて清めねばなりません。



天国の伯父さん、伯母さん…、今では不埒な淫猥商売に身を捧げ、あんな胡散臭い変態作家に取り憑かれて人目を憚る人生になってしまったかもしれませんが、これでも日々ささやかな幸せを求め、懸命に生き延びております。
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孤独のパーティー
思えば私は、不真面目な汚れ作家です。


世の男性諸氏の淫らな欲望を増進させ正しく導くべく、日々余念なく自身でも研究熱心にご婦人との肉体交流を果敢に求め切磋琢磨をするのが、真面目な汚れエロ作家としての真っ当なる姿勢なのかもしれません。

私の近辺の先輩作家T先生など、山のようなエロ漫画仕事を機関車さながらの勢いで片付け一段落つくや、鼻息荒く山手線に乗って大塚まで足を運び、いかがわしいホテルでご婦人のデリバリーを注文し、不幸にも生贄に選ばれた女性を相手にただれた生殖行為に溺れ、ドロドロに溜めた欲望を排出されるとの、エロ作家として実に健全なる輝かしいケダモノ生活を送っていらっしゃいます。

淫猥絵師としての看板を掲げ生計を立てるこの私とて、日夜怠ることなく男女の性愛行為を探究し実践する、件のクソオヤジの行動生態を少しでも見習わねばならないのでありましょうが、お恥ずかしながら至って不勉強の私は、生憎そこまでの努力ができない落ちこぼれの劣等エロ作家です。

原稿執筆の職務を遂行し暫しの籠城生活から解放されるや、それから運動不足を解消すべく連日スポーツジムに通い筋力トレーニングで汗を流し、更に夜中には一人ジョギングに勤しむ…などと、全く以って淫猥作家にあるまじき不健全かつ怠惰な生活に逃げてしまっております。
そしてまた時には楽器を抱えて音楽スタジオに足を運び、バンド演奏の真似事に精を出そうなどと、エロ作家の風上にも置けぬ低俗な趣味に逃避してしまう始末でして…。

実に、お恥ずかしい…。


今回も、毎度に況して全く面白くない近況報告です。
お読みになっても無駄です。
何しろこうして綴っている私自身が、一番面白くありません。
こんな駄文をお読みになるのなら、夕食のお買い物にでも早く行った方がよっぽどお得です。


真摯に性行為を追求するでなく、風俗店に足繁く通うでもなく、私の趣味と言えば、相変わらず稚拙な楽器演奏に興じるくらいが関の山。

先日は、しばらく疎遠になっていた音楽同好の士であるドラマーN氏とピアニスト女性Oさんから、スタジオセッションのお誘い。
お二人はジャズビッグバンドで技術を高めていらっしゃる実力派です。

そこで、また別のユニットで以前に練習をご一緒した、ギタリストY氏との共演稽古をと、私の提案でセッティングしてみたのでありました。
そのY氏とも一昨年暮れ以来の再会でして、現在は焼肉屋の店長との彼も、かつてはライヴハウスで演奏して、実際にお金を稼いでいたセミプロ上がりの腕前。現在も定期的にライヴバーのセッションに参加し腕を磨いているツワモノです。

要するに、年長の私がオミソのポジションを承知で、池袋の音楽スタジオにて、2時間の音出しを無謀にも計画したのであります。

初顔合わせのセッションで、互いの音楽志向や演奏レベルが合わないと、狭苦しい密室内では下手をすると悲惨なことにもなりかねません。

現に…、ついこの前、私はジャズ部の練習で、余りに拙い己の手腕で、何とも苦い思いをしてしまいました。

あの時はツラかったなー。
宴席で一度お目に掛かっただけでスタジオでは初顔合わせの若くて男前のドラマー君、いきなり…カノジョがどうしただの、今日はここまでクルマで来ただのの大人びた世間話で、先制攻撃カマシまくるんだもん!
そりゃー私如きは、それだけで演奏前から敗北感。
ご婦人にも未だ縁遠く、自動車も無縁の私にとって、カー○ックスだけは雲の上の行為だもんね。

「この野郎、休日には箱根にドライブして、どこぞの木陰で、カ…カッ、カッ、カカカッ…カー○ックスかッ!?自動車ギシギシかぁ~ッ!?
ホテルもいいけど、狭い車中が興奮倍増ってか!?おぉ~?コラ!!」

そう思っただけで、頭がポ~ッとして指が縺れてコード進行飛んでリズムは狂うし、私のベースプレイはガタガタ。


あ、カー○ックスの話じゃなくて、セッションの話題だよね。音楽志向の話と全然関係ないか。こりゃ失礼。
…にしても中学生の発想か私ゃ…。



N氏,O女史,Y氏に私の4人でスタジオに入ったその日のセッションでは、まだ碌に固まってもいない素人演奏会ではありましたが、それでも私の思惑通りお互いの歯車が合致した確かな手応え。

スタジオ後の居酒屋でも紳士淑女で音楽のみならず様々に話題は盛り上がり、次回のセッションの約束に繋がった次第でありました。

ジャンルは、ブルースを基盤に、ロック,ポップス調から、ちょこっとジャズ曲も…と、雑食系。
ギタリストの腕が幅広いと、やはり夢が膨らみます。

さて、また新たなユニットで、どうなりますやら…。



ここ数日は、暢気に平穏無事に暮らしております。
ところで、久住昌之さん原作で谷口ジロー先生が最高峰の画力で描いた漫画から、松重豊さん主演で深夜放映のドラマ化になった『孤独のグルメ』に、最近私はハマッてしまっております。

酒は一切嗜まない食いしん坊の中年男性が、街の実在する食堂に一人で入って食事を堪能する…ってだけのストーリーなのですが、フィクションとノンフィクションの融合加減が実にセンスよく演出されていて、何とも癒されます。
ゲスト出演の俳優さんの存在感も、渋い!
知ってる駅の見覚えある街並みなんかが出ると嬉しいですし。

かと言って、それを真似て一人知らない街に出て、ふらりと飯屋に立ち寄る機会も私には滅多にないので…、

こんな時には、自室でお好み焼きパーティー!

単独人生を送る私にとっては、ホットプレートを使用する際には、一人であろうとそれは何が何でも “パーティー” なのであります。

お好み焼.jpg


夕刻よりお好み焼きつついてビール呑んで、更にバーボンの水割りもチビチビ啜って気儘に過ごしたら、独りホロ酔い心地で蒲団にダウン。

深夜にのそのそ起きて、これからひっそりと不健康に孤独のジョギングでも致して来ましょうか。


こんな幸薄いご報告で、どうか今回は見逃して頂きたい。
ね?だから読んで損したでしょ。


あ~~、幸薄いッ!!
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阿佐ヶ谷ライヴ レポート
Next Sunday.jpg


長年に渡り、独り室内に閉じ籠って似非芸術活動に専念するのみの私にとって、ほんの慰み程度の趣味である拙い楽器の腕前を人様の目前で披露に及ぶ…などとは、苦手中の苦手な行為に他なりません。


ちょうど一年前から参加させて頂いているブルースバンドが、演奏発表会を阿佐ヶ谷のとあるライヴハウスで行うとの縁起でもない企てに巻き込まれ、先日は本業が多忙の最中に結構大変な騒動でありました。

バンドの皆さん実に温厚な紳士淑女なのですが、時に人前で何やら日頃の成果を大音量でやらかそうとの悪巧みを立ててしまうのですから、そこだけは私の理解に及びません。
それさえなければ、末長くお付き合いを願いたい立派な方々なのですが、全く以て残念です。


阿佐ヶ谷…と言えば、そこは同業者の盟友、きむくんの住居がある町。
彼に今回のライヴ出演の災難の件を伝えると、何とそのライヴ小屋は彼の住居のすぐ近所、ほんの目と鼻の先とのこと。
唯一、私の知人が足を運んでくれることになりました。

当日、私は執筆途中の原稿を已むを得ず中断し、ギグケースに搭載したエレキベースを背負い、幸いにも好天に恵まれた空の下、愛車の自力走行型二輪車を駆って自宅から阿佐ヶ谷へと向かったのでありました。

無論、これから始まる血も凍るかの獄門に、身も心も緊張感に支配されております。
しかし私は数日前から、この過酷な試練に立ち向かうべく精神鍛錬を自らの脆弱な心に施しておりました。


『あの恐怖の “胃カメラ” 検査をやられるのと、ほんの1時間弱、人様の目前で拙い演奏を披露するのと、どっちがいい!?』

私はそう自分自身に問うたのです。

以前にはむしろ “医者好き” とも言えたこの私を、一気に “医者嫌い” にまで陥れた、胃カメラ検査!
暴れ出しそうになる我が全身を数名の看護師さんに取り押さえられ、涙を流して喘ぎ苦しんだあの地獄の数分間を、私は忘れません。

あわや殺されるかの恐怖に慄かされた揚げ句、
「うん、炎症も治って綺麗な胃ですね」
って、うるせえッ!人の内臓に無理矢理カメラ捩じ込んで見にゃ判らんのかッ!?ヘッポコ医者野郎!!殺すんなら一息に殺せ!さぁ殺せッ!

胃カメラは嫌だ嫌だッ!
あんな生き地獄を味わうなら、狭いステージ上で晒し首になって恥掻いた方がずっとマシだ!
幾らみっともなくても、痛くも苦しくもなかろう?

だいぶ気持ちが落ち着いてきました。


『それなら…ステージで下手なベースを弾いて恥晒すのと、ホテルで醜い婦人とセッ○スの最中ウ○コを漏らされるのと、どっちがいい!?』

重ねて私は、そう自分自身に問いました。


いッ…嫌だ嫌だ嫌だァ~~ッ!!
ホテルで醜い婦人とセッ○スの最中ウ○コを漏らされるだなんて、絶対に嫌だぁぁ~ッ!胃カメラより嫌だぁ~ッ!
そんな人間界から堕ちるような今後生きていられないかの地獄に等しい目に遭って、その上スナックでママやホステスに知れ渡って小馬鹿にされて生涯鼻つまみ者として蔑まれて過ごさねばならないならば、いっそ死んだ方がよっぽどマシだぁっ!
死ぬんだったら、稚拙な演奏で聴衆から失笑を買うくらい、何でもない…何でもないんだ…!


道中もその自問自答を繰り返し、メンタルトレーニングも万全です。
これでもう、怖いものなどございません。

しかし、社会人バンドですからそれぞれの仕事の都合もあり、今回の発表会に向けての練習は不充分でありました。
その日の本番前は、一週間前にスタジオで合わせただけ。しかも、その時はリードギタリスト不在での稽古でした。
それでは当然ながら、どうしてもウォーミングアップ不完全で、今ひとつ歯車が噛み合いません。

そんな不安材料を抱えたまま、サウンドチェックを済ませ、口開けバンドで、午後1時、いざ演奏開始!

BMW.jpg

ところが、ひとたび演奏が始まるや、そこはマジック・ワールド!
私の躍動感溢れるベースが緊張で萎縮していたメンバー衆を鼓舞し、練習では決して出せなかった一体感を醸し出したのです。練習不足の不安など一切吹き飛び、私は髪の毛を振り乱し、地を這い宙を舞うかのベースプレイで並み居る聴衆の魂を揺り動かし……



…肝心の音をお聴かせできないのをいいことに、またしても私はこの場で大嘘をぶち撒けてしまいました…。
すみません。とんだ大嘘です。

案の定、演奏成果は今ひとつ。
全9曲のご披露でしたが、リーダーの大将は鼻炎気味だし、曲によっては何だかギターのチューニングも微妙に怪しかったし…。

まぁ、いいのです。
それもこれも含め、ブルースです。ブルースは魂です。そういうことにしてください。
私もこの日の為に、伝家の宝刀 フェンダーUSA・ジャズベース ’73年物をえっちら担いで、畑町の練馬区から遥々都会の阿佐ヶ谷まで自転車漕いでやって来たのです。
罪のないお客様からお代は各自の飲み物分しかお支払い頂いておりませんので、どうか勘弁してください。

Gibson&JB.jpg


我々ブルース部の次は、ピアニストA氏率いるジャズ・クインテット。
拙くも任務をこなした私は、如実に実力を上げてきた彼等の演奏を、安堵の心持ちで拝聴します。
そしてトリを務めるのは、燻し銀のハワイアンバンド。

全3バンドの出演、幕開けだったのは却って幸運でした。
次にステージを控えた連中、徐々に緊張感がピークに達し…、此奴等何べん忙しなく血の気の引いた顔でトイレに通ってんだか…。

絞るほど水分出し切って、いざステージに上がった頃にはカラカラに渇いちゃって今度は顔面カサカサになってやんの!

…なんて、出番を終えればビール片手に勝手なことばかり軽口叩き始める始末。客席では一転して強気の私です。

今回のステージ出演最年長、御大のスティールギターで癒されたら、本日の催し無事終演。
皆さんお疲れさまでした!


さて、これから打ち上げ宴会!
…ではありますが、本日のベースプレイを大将からダメ出し食らいそうな私はとっととバンド連中から離脱し、近所とは言えどわざわざ来てくれた盟友きむくんと二人で駅のガード傍の安居酒屋へ。

「ひと駅ふた駅離れたところでライブ…ってんなら、忙しくて行けないって断われるけど、ウチから歩いてほんの1分のライブハウスだってんじゃ、断わるに断われないからさぁ…」
と、久々に会うきむくんときたら毎度ながら無愛想で、仏頂面で苦々しく生ビールにハイボールと盃を重ねておりました。
相変わらず、うら若い婦女子が同席しないとテンションの低い男です。

再会きむ.jpg

静岡おでんを肴に、同年齢の同業者でもあり長年のバンド仲間でもあった彼とサシで軽く一杯引っ掛け、しんみりと老後の不安を語り合った次第です。
年金払ってないし…、どうしよう…。



さて、趣味活動の難関を越えたら、本業に勤しまねばなりません。
と言うことで、実は遅筆の私にとっては只今かなりギリギリ進行での原稿制作。

趣味の楽器ならば、多少コード進行やリズムくらい間違ってもペロッと舌を出して首を傾げつつ可愛い微笑みで誤魔化しますが、生業の漫画となれば、私は一切の妥協を見せません。
こう見えても私は鬼職人の絵師です。
女性のお尻のラインや脚線美のデッサン,人妻の悶える表情には心血を注ぎます。
〆切を守る為には命を懸けて……、


いや、それならこうしてブログ更新に勤しんでる場合じゃございませんね。
〆切〆切…!
原稿に取り組むと致します。
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ちょいと一杯…朝帰り
「俺に惚れたら、ケガするぜ…」

と、件の妖艶美女Y子さんには酒席で調子に乗って重ねて申していた私こそが、身の程知らずでした…。

彼女とは実に清い交際で、呑み友達から今やたまに気が向けば深夜一緒にジョギングに勤しむ、至って健康的で健全な交友関係。
そこでスポーツレディーでもあるY子さんに負けじと、これでも体育会系出身の私は一目置かれようと躍起になってしまったのでありました。
ある夜共に近所をジョギングしていた最中、いい気になって走っていた私は足を縺れさせ、彼女の目前で見事に転倒のザマを晒してしまいました。
右膝を擦り剥き、しばらく立ち上がれない程の左足首捻挫。

ケガをしてしまったのは、私の方でした…。



大丈夫。男友達や親しい編集者諸氏と、皆さんから時折ご心配のお声が私の耳に届いておりますが、私も自身の姿は弁えているつもりです。
軽自動車どころか原付スクーターさえも満足に扱えない万年ペーパードライバーに、いきなりフェラーリを乗りこなせる筈など到底ありません。
エンジンの掛け方も判りませんし、交通法規も忘れてしまいました。
下手をすれば捻挫に擦り傷どころの騒ぎでもなくなるでしょう。



すっかり男を下げてしまい、めっきり彼女からのお誘いを頂けなくなった今でも左足首の腫れと痛みは完全には引きませんが、仕事は真面目に〆切を守り、暇な体になるやスポーツジムに足繁く通い筋トレに励んだと思えば、また夜通し呑んだくれてベロベロの朝帰りを繰り返して…、と何とか人間生活ギリギリに平穏無事に暮らしております。

相も変わらずの私の狭く面白くもない幸薄い行動形態をお伝えするのも、何を申しましょう、そろそろこの私自身がいい加減飽きてきておりますが、今のところは何卒ご辛抱の程を願います。


一昨夜は練馬にて、宵の口から練馬繁華街の親分Kちゃんと居酒屋で一杯。
野郎同士で、決して美しくもない胡散臭い顔を付き合わせてビールを呑んでいても健康上宜しくなかろうと、親分Kちゃんのお呼び出し一声で、ご出勤前のホステス、シングルマザーのC姐さんも加わりました。
男むさい座敷に、途端に花が咲きます。

この面々が揃ってしまえば…と、夜の練馬の腐れ重鎮、先輩汚れ作家T先生にも、私の立場上一応ひと言お声をお掛けしない訳には参りません。
皆に止められつつも、酒の勢いで仕方なくT先生にご連絡。
私からの発信に先生がお出にならないか、もしくは幸いご多忙中であるならば、KちゃんとCちゃんと私とで一緒に練馬で呑んだ…との情報が発覚しても、「何でワシも呼んでくれへんかったねん!?」と、私は後に先生から責められずに穏便に事は済む道理です。

ところが生憎、甚だ折の悪いことに先生はたまたますぐ近くの喫茶店でネーム作業に勤しんでいらした最中だったそうで、残念ながらせっかくの和やかな大人の宴席に、ほんの数分でのご登場。
途端に不潔な一夜の幕開けです。


先生&かっちゃん.jpg

賑わう居酒屋の二階座敷席にて、例によって口角泡を飛ばし食欲も失せるかの下品な話題で周囲に毒を撒き散らすT先生。
一日に二回発情期を迎えるとの異常性欲者でいらっしゃる先生は、その日またしても大塚のホテルにて、商売婦人の出前を取って60分コースで無益な生殖運動に興じてきたとの汚らわしいご報告から、饒舌に男女の性愛を語ります。
飽きもせず留まるところ知らずの先生の淫猥談話を、私も飲食の席上で好き好んで聞きたくもありませんが、出版業界でのしがない後輩である私に、エロ漫画畑の首領であるT先生を追い払うことなどできる術もありません。

しかしながら、敢えて私も今更この件には極力触れたくもないのですが…、半年程前に池袋のホテルで性交最中に相手の女性からウ○コを漏らされたT先生の愛欲談義は、記念すべきあの日あの時以来、人間の根底を深く抉るかの鬼気迫る説得力を感じずにはいられません。
血眼で貪欲な性愛を力説する先生から、漂う大便臭を心持ち鼻腔が感じてしまうのは、あながち私だけの感覚ではありますまい。

三人衆.jpg

C姐さんによる撮影で、左よりT先生,私,Kちゃん。
強烈に怪しい加齢臭発してるでしょ!
先生がご提示されている自らの二本の指は、過去様々な淫らな行いを経て、相当に穢れております。


C姐さんご出勤で退席後も盃は重なり心持ち宜しく酩酊は進み、不気味なオッサン連中で盛り上がります。
大塚デリヘル帰りで心地好く体力を消耗されたT先生はまだ呑み足りないとのご意向で、それなら…と案の定、居酒屋から男三人衆で、C姐さんがお勤めに出たスナック Hへと傾れ込みます。

深夜まで、ママに網タイツの太腿眩しいホステス娘相手にドンチャン騒ぎを繰り広げ、明朝も早いKちゃんは一足先に退陣。

エンジン全開のT先生は性欲のみならず勿論食欲も旺盛で、お勤め上がりのC姐さんを誘い、それからラーメン屋へと。

瓶ビールに餃子,ラーメンの、黄金のオヤジ定番シメコース。

ラーメン.jpg

ラーメンに信じ難い程大量の下ろしニンニクを投入し、
「明日はえぇ~香りのウ○コが出るねん!グワハハハハハッ!」
と、色香溢れるご婦人を目の前に恒例の科白を口にするや豪快にラーメン風味のニンニクを啜り込む先生。
さすが、交尾最中に糞便を漏らされた経歴をお持ちのT先生の言動には、今や何かにつけて深みと気迫があります。メシ食いながらうんこの話だろうがちんちんだろうが何だろうが、何でもありです、この男は。

いずれにせよ、先輩作家だかエロ漫画界の重鎮か何か知りませんが、冷静に考えるまでもなく深入りしてはならない醜悪な男であるという事実は、既に賢明な皆さんもお気づきのことかと存じます。



またもやアルコール漬けでほとんど朝帰りの末、その日の午後は私のお道楽稽古日。
しっかり睡眠を摂って目覚めれば幸い酒も抜けて、不埒な昨晩とは一転して、気を引き締めベース担いで高田馬場の音楽スタジオへと。

今月に控えたライヴハウスでの発表会を目標に、ブルース組のお稽古でありました。

極めて気の弱い私は、実は人前演奏の拷問だけは避けて通りたかったのですが、バンドの皆さんパフォーマンスがお好きなご様子で、今更逃げる訳にもいかないし…と、昨夏からちょうど半年ぶりの “針の筵” に、今から戦々兢々の面持ちの私であります。
本番は次週日曜日。さてどうなりますやら…。


ジョギング中に転んだケガも幸い骨には恐らく異状なく徐々に治ってきましたし、怠けつつも次の原稿に勤しみ、また機会あれば酒を浴びて暢気に過ごすと致します。
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奇妙な家呑み宴
近所にお住まいの編集者G氏が、正月旅行のお土産持参ついでに、仕事の打ち合わせを…と拙宅に来訪したのは、一昨夜のことでありました。


“餡子で酩酊する男” スイーツ&ソープ大王のG氏に、コーヒーを淹れて差し上げ頂戴した四国銘菓「一六タルト」を切って皿に盛りもてなすや、彼は常人では決して真似のできぬかの驚くような早業で瞬く間に甘味を次々と頬張り幸せそうに咀嚼し腹に収め、快活に次回の漫画ネタ打ち合わせ兼雑談を捲し立てました。

エロ漫画の打ち合わせ,そしてエロ編集者とエロ漫画家の中年男同士の雑談……それは恐らく世間一般では、ただのオヤジの下ネタ談義に他なりません。
そこが一人住まいの拙宅だからいいようなものの、そこらの居酒屋で酎ハイのジョッキ片手に目を血走らせながらこんな話をしていたら、紛れもなく変態オヤジ共の濁ったエロ話にしか聞こえないことでありましょう。

しかしながら、その “下” 方面で日夜奮闘努力し業界内で鎬を削っている我々にとって、エロスこそは商売の要なのであります。


現在も吉原ソープ及び鶯谷デリヘルの探求のみならず、愛人育成と更なる個人情婦発掘活動に余念なくご熱心でいらっしゃるG氏と、拙宅のパソコン画面で何故か大久保のデリヘルHPを観覧している研究中に、私のスマートフォンが着信音を奏でたのでありました。
時刻は、夜の11時半も回った頃のことです。

それは、当ブログでも度々ご紹介申し上げている魅惑の美婦人、Y子さんからでありました。

これから、拙宅に遊びに寄りたいとの、何とも有り難いご意向。
そもそも、Y子さんとの出会いは昨秋、G氏と差しで呑んでいた練馬の居酒屋での歓談中のことでありました。
練馬親分Kちゃんと共にやって来てお初にお目にかかったY子さんと盃を酌み交わし、意気投合した我々男女4名で明け方近くまで練馬の繁華街を呑み歩いた経緯は、以前お伝え申し上げた次第です。

ほどなくして、拙宅にY子さんご登場!
あれからY子さんと私は幾度か清い密会を重ねておりましたが、Y子さんとG氏とは、あの夜以来数ヶ月ぶりの再会であります。


甘味を鱈腹賞味し、雑談も一段落したG氏は、先刻まで確かにアクビを噛み殺していた筈でしたが、何故かやにわに目が冴えて来たご様子。
これは妖艶婦人Y子さんをお迎えして、今宵は拙宅にてのささやかな宴を開催するしかございません。


拙宅宴.jpg

昨年末にG氏よりお歳暮に頂戴した高級バーボンを開け、乾杯。
私は、先日新調したホットプレートでお好み焼きをこしらえてお二方に振る舞い、夜も更けるにつれて奇妙な宴が期せずして盛り上がってしまったのでありました。

それにしても、穏やかな大人の家呑み…の席なれども、首までエロスの沼に浸かったエロ本業界の孤高の鬼は、既に餡子パワー充填で本領発揮の様相を呈しております。
Y子さん相手に容赦なくエロトークを繰り広げるエロ編集プロダクション経営 ミスター・ソープ編集者G。只者ではありません。

「Y子さんって、性感帯はどこなんすか?」だの、
「女のセックス願望ってさ…」だの、餡子と洋酒で気分好く酩酊に及んだG氏、臆面もなく露骨にフェロモン美女を問い質し始める有様。
話は穏やかどころではありません。

生々しい質問に圧倒され困惑するY子さん。その姿に益々高揚し、AV監督さながら矢継早に更なる下世話な質問を投じるエロ爺…いや敏腕編集者G氏。
育ちが良い上に経験浅く未熟者の私には到底追従できず、とても真似などできぬ年季の入った芸当であります。

ついさっきまで眠い目を擦っていた彼の眼光は鋭く眉間に皺を寄せ、人喰い鮫のような邪悪な目つきに変貌し、水を得た魚の如くY子さんを執拗に陵辱し続けます。
「オ○ニーなんか、週にどれくらいやってるのかな?どんな風に?」

オイオイ…もう勝手にしてろぃッ!
と台所に立ち、甲斐甲斐しく肴を用意する私。
「アイツは必ずいい女房になりますよ、Y子さん」
…って、聞こえてるっつのGさん!何言ってんの?意味がわからん!


特製塩ラーメン.jpg

私の特製塩ラーメンでも召し上がりやがれっ!

そんな調子でウダウダと退廃的に過ごし朝を迎え、遠慮会釈なく心ゆくまでエロ談話を吐き出したいだけ吐きまくり、ソープ編集者G氏はソープ・ジェット号でソープの故郷へと去って行かれました。


この際、はっきりと言わせて頂きましょう。
G氏ご本人は頑なに否定しておりますが、私から見たら、例の忌まわしいエロクソオヤジT先生もソープ編集者G氏も、全くの同類、全く同種族のドロドロのエロ事至上主義派人類だぞーッ!!


少しはこの私を見習って頂きたい。
Y子さんは、私のライブラリーの漫画単行本にご興味を示されて、それを目当てに拙宅に漫画を読みに、遊びに来てくださっているのです。

極悪エロ編集者に夜通し責め苛まれた彼女は気丈にも気を取り直し、私の漫画単行本コレクションを物色します。
拙宅のこたつで、私の寝床で、楽しげに「キャンディ・キャンディ」全巻読破に勤しむ天真爛漫なご婦人に、何を不埒な行いがこの私にできましょう!?何を邪な欲望が頭をもたげましょう!?

漫画本を嬉々とし熱中して読み漁るY子さんには、前日充分に干した布団を敷いた私のベッドを与え、私は来客時用に押入れから引っ張り出す、“刑務所の布団” と命名する古くて汚くカビ臭い布団に身を包んで寒さを凌ぎ、敢えて申し上げるも野暮ながら、別個の寝床で就寝に至った次第であります。

私だって、酸いも甘いも噛み分けた小心者の大人です。美女と二人きりで密室で過ごそうが、時折彼女の寝床から発せられる悩ましい寝息に自らの股間が震えようが、我慢すべき時には我慢できます。
大塚二発や吉原編集とは断じて違う温厚な種族なのです、私は。


とんだ夜更かしの末、不充分ながらも睡眠を摂り、夕刻起床。
拙宅からY子さんと仲良く自転車ツーリングで広い回転寿司屋に向かい、世間様とは半日ずれた豪勢な朝食。

かっぱ寿司.jpg


これから夜のお勤めに出る彼女と清く正しく美しく(?)別れ、私は一路銭湯へと向かい、お湯に浸かって帰路についたのでありました。



まったく…女と見ると目を輝かせ躍起になってエロ話ばっか始めやがって…一にも二にも生殖行為のことばっっっかり考えて…どいつもこいつも、私の周りのエロ中年男連中と来たら…。
ええ、懇意にさせては頂いておりますが、私はY子さんには指一本とて触れてもおりませんとも。


さて、私もこれからまた真面目に、ギトギトのいやらしぃ~いエロ漫画を考えて執筆に挑むと致します。


………あれ?
ひょっとしたらコレって、私の方が、よっぽど変態!?
変態っすか!?

寒い筈。
表は東京の初雪ですし、本日は部屋でおとなしく、男の生き方についてじっくり考えたいと思います。
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