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気まぐれ日記::綾瀬ジャズ紀行
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綾瀬ジャズ紀行
日夜一心不乱に画業に精を出しつつも、実は相変わらず怠けた生活態度で不真面目に生息しております。

先日はジャズギタリストとの二人稽古に、ベース担いでいそいそと電車を乗り継ぎ、綾瀬の音楽スタジオまで。

綾瀬駅前.jpg

熱くスタンダードジャズ曲の練習に励んできました。


…なんてカッコつけて申してはみても、所詮エロ絵師風情の奏でる稚拙な楽器道楽の話ですから、申すまでもなく、ほんの戯れ事。低学年のお遊戯です。勘弁してください。


しかし、お相手のギタリスト Y田氏は、プロミュージシャンとの共演も幾度となく経験を積んだ、正に “お金を取れる” 技量の本格派!

私の拙過ぎる初級ヘタレ4ビート擬きに、よくぞお付き合い頂いております。

「酒とバラの日々」に「いつか王子様が」,ボサノバ「イパネマの娘」等々、何しろ、ジャズ定番曲のコード進行を私がヘッポコまくって弾いても、そこにハイレベルの早弾きフレーズで流暢に心地好いギターを重ねて奏でてくれるのですから、私としては気持ちいぃ~ったらありません。
完璧にジャズを極めた御仁で、私より幾つも年少の独身風流人です。


Fender&Gibson.jpg

どーです?数寄者ならば垂涎のギブソンとフェンダー揃い踏み!激渋ッ!
…私のベースは数寄者一蹴の改造しまくり物ですから、あんま見ないで。


ギタリストY田氏は、スタジオではもちろんのこと、その彼のマニアックな真髄はスタジオ後の安居酒屋でこそ本領が発揮されます。


大人の清い音楽同好会では、申すまでもなく、エロネタはご法度。
ですから、私のようなエロネタの塊、エロでメシ食ってるなんて秘めごと業界職種の不貞の輩は、フタをされて当然の “臭いもの” です。
私もバンド交友の中ではでき得る限りその異臭は隠し、ただの怪しい坊主に成りすましております。

それほど卑屈になるに及ばぬ、とのご意見もご尤もですが、「エロ」とは斯くも一般社会に於いてはタブーで危険な分野でありましょう。
あのエロ本業界の重鎮 エロ怪獣T先生とて、バスや電車に乗る際には必ずパンツを腰まで穿くそうです。
業界屈指の大物エロ編集者 G氏とて、吉原と鶯谷の地以外では、竹中平蔵と何ら見分けがつきません。

私が現在参加しているブルースバンドにもオールディーズバンドにも、妙齢のご婦人が在籍しておりますし、それでなくとも一般市民での集いでは、悲しいかな「エロ漫画家」だなんて私の正体は、知って知らぬフリをされて、然るべき対処でありましょう。無論、エロ漫画家の巨匠 T先生との夜の練馬での黒い交際など、口が裂けても打ち明けられません。


しかし、ハイテクギタリストY田氏だけは違います。
私の生業を、蔑むことなく受け入れて頂けました。

何故なら彼は、基本的には「ソロギター」をご自身のライフワークとして日々精進なさって音楽を極める…と同時に、下腹部方面でも、「ソロプレイ」を極めていらっしゃる正真正銘の快楽探求者だからです。

ですので、その点で私もジャズのみならず、エロス学科でも彼の世界観は大変勉強になっております。
漫画にもかなりの一家言をお持ちの彼。ひと言ひと言に含蓄があります。
彼は、そんじょそこらのエロ親爺とは一線を画しております。ギターの腕も然ることながら、オ○ニー界でもジョー・パスを凌駕するかの、ソロの可能性を極限まで追求した技巧派です。

独自の人生哲学を持った彼には不思議な魅力があり、彼の志すソロプレイの飽くなき修練は、綾瀬の安居酒屋の片隅で熱く語られます。
肴をほとんど食べ尽くしても、彼の弁舌は止まりません。

呑み助.jpg


Y田氏のような本格マニアな御仁が求め、唸らせるエロス・ワールドに、私も少しでも近付く描写ができるように心してエロ道を邁進しなければなりません。


って…ジャズの修行に足を運んで、ギタリストから何をエロス方面に感化されて帰ってるのでしょうか…。
ホロ酔いの帰路は冷たい夜風が身体中に沁み、ベースがひときわ重く肩に食い込みます。
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