新年マヌケ趣味
2013-01-24 10:10:30 (11 years ago)
あけましておめ……
…なんて今更どうでもよろしいですか。
どうせまたすぐ、花見やって夏が来て、猛暑から涼しくなったと思ったら寒くなって、クリスマスだよっ!
早苗ちゃんとグアムで新年を迎え、この正月はたっぷりバカンスを堪能して、帰国してからは休みボケと闘い、遅れた仕事に追われておりました。
…ん~なワケもございません。言うまでもなく嘘です。
嘘に決まってんだろ畜生ッ!!パスポートも持ったことねーやい!
その様な人間らしい幸せとは程遠い人生を選択してしまった私は、正月休み関係なく独り自室に籠もり卑猥な大人の漫画を執筆し、また休む間もなく、次は風俗店のHP用のいかがわしい倒錯したイラストを描いたりと、真面目に画業に勤しみ、慎ましく質素に暮らしております。
そりゃ旦那ね、こんな生活じゃ、ブログで何を語る話題もございませんやな。
私も長年生きておりますが、新年を迎えたからといって、何ぞめでたいことがあった試しもございません。孤独死が刻一刻と近付くだけです。
などと年頭から捻くれて不貞ていても始まりません。
昨日は温かいクリームシチューなんぞを作ったりして、仕事をしつつも気ままに平穏無事に、優雅と言えば優雅に過ごしております。
先日には、近所にお住まいの孤高のソープ編集者 G氏が、こんな私に律儀にも正月旅行のお土産をと、甘いお菓子に讃岐うどんを持参で拙宅に顔を出してくれました。
日夜、世の男性諸氏の股間の血行を促進させんが為にと魅惑のアダルト誌作りに励むG氏は、プライベートでも実に研究熱心で、
「この前ね、19歳とね、×××しちゃいましたよ、19歳と!19歳ですよ19歳ッ!!」
なんて嬉しそうに鼻息荒く血色の宜しい頬を緩めておりました。
竹中平蔵似の彼が、19歳の娘さん相手に何をどうしたのかは私の感知するところではございませんが、その衰え知らずの逞しいバイタリティーには毎度圧倒されるばかりです。
Gさん、讃岐うどん、美味しゅうございました。
バイタリティーと申せば、男女の淫らな営みを怠ることなく実体験を以て追求し、常に向上心を抱き生々しく繊細な描写を続ける先輩ケダモノ作家 エロ大魔神T先生も、その職務を探究すべく、ひと仕事を片付けるや相も変わらず大塚のホテルに足繁く通っていらっしゃるのでしょうか。
お二方とも、私の様な草食動物さながらの軟弱者からすると、実に見上げた生命力旺盛で生粋な、真のエロ業界人と申せましょう。
彼等の、公私共々肉欲快楽追求に人生を捧げた強靭なる精神と肉体とは裏腹で甚だお恥ずかしいのですが、私はと申せば、今年も性懲りもなく不埒な楽器趣味活動に現を抜かし、いそいそ音楽スタジオに足を運ぶ始末。
ブルースバンドに、ジャズの稽古もちょびっと。それに新たにオールディーズバンドの結成も…と、何が何だか自分でもわかりません。
その上また最近では何故か「ぬか漬け」に嵌って密かにお漬物をこしらえたりと…、何とも私はエロ漫画家の風上にも置けぬ、生ぬるい不届き者でありましょう。
「ぬか味噌の樽から茄子の古漬けを引っ張り出せだぁ~!?
オイオイ、それだけは勘弁してくれや!ぬか味噌ほどドジでマヌケなもんはねぇんだからよォ!あんなもんに江戸っ子が手を突っ込めるかよォ!
ヌチャヌチャして爪の間に入り込んで、匂いは取れねぇし…いい若ぇモンのすることじゃあねぇやな!」
…とは、落語の『酢豆腐』で、長屋の若い男衆が暑気払いに一杯呑ろうとして肴を求める席での一節ですが、つまり私は、とんだ “ドジでマヌケ” な趣味を始めてしまったと言う次第です。
何事も形から入らねば気の済まぬ私。立派な陶器の漬物専用容器を物色しネット通販で購入。
いい若い者でも江戸っ子でもない私は、見よう見真似でぬか床を掻き回しては悦に入っておりますが、さて、果たして美味しいお漬物ができるのでしょうか?
これまではスナックで三十路姐さんに下世話な黴臭いトークを繰り広げては、長っ尻に閉店までクダを巻いて居座る不粋な私でありましたが、今年からは少々違います。
「…おっと、もうこんな時間か。
そろそろ帰ってぬか床掻き混ぜにゃあならねぇぜ。胡瓜が漬かり過ぎちまわぁ。
じゃ諸君これで失敬。ママお勘定ね」
どうです、粋でしょ?鯔背でしょ、風流人でしょ!
んなことない?爺臭い?やっぱりドジでマヌケ?
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