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気まぐれ日記::ボンドガールと一晩中!の巻
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ボンドガールと一晩中!の巻
これでも結構、耐え難きを耐え、忍び難きを忍び続けて苦汁を舐めて過ごしてきた私の半生でありますから、極々たまには、人並みに奇跡的な官能の一夜を過ごしても、宜しいではございませんか?


ボンドガールか峰不二子か、はたまたドロンジョ様かアンヌ隊員かX星人かペネロープか…謎の妖艶美女Y子さんから、ライヴ鑑賞のお誘いを賜ったのは、その前日のことでありました。

日本ロックシーンで第一線まで登り詰めた「聖飢魔II」の、熱烈な “信者” であるとのY子さん。
言わずと知れたその聖飢魔IIの、二代目ベーシスト、ゼノン石川 石川俊介氏のライヴが、高田馬場の小さなライヴ・バーにて催されるとのことで、音楽好きのY子さんのお眼鏡に適った私が、光栄にも同行のお誘いを頂戴したのでありました。

彼女のご友人、練馬繁華街の親分Kちゃんは、ジャズ系の音楽鑑賞となると生憎にも興味の対象ではなく、遂に魅惑のボンドガールと、二人きりでの密会です。

その日…昨夜も、また今までとはイメージを変えつつも男を惑わすかのハイセンスな衣装に身を包んだY子さんと高田馬場駅で合流し、早稲田方面へと向かっていきます。

高田馬場…。
私にとっては妙に縁のある街で、漫画のアシスタント時代から、底辺生活に堕ちての警備員アルバイト、何とか這い上がって長年漫画の仕事をしていた某編集プロダクションと、だいぶ変わり果てても未だ要所要所様々な思い出が滲む早稲田通り沿いの歩道を、感慨深く周辺を眺めては歩を進めたのでありました。

苦労の絶えない私も今や妖艶ボンドガールとこの道を肩を並べて歩くまでに、よくぞ出世したものであります。
一昨年に齢百五歳,昨年末に齢百歳にて大往生をした祖父母に、天国から見て頂きたい勇姿です。

おじいちゃん、おばあちゃん、ぼくは美人のおねえさんといっしょに歩いています。


明治通りを渡って、小綺麗なライヴ・バーに到着。
ビールで喉を潤し、開演の時を待ちます。
午後8時も回って、大人気ヘヴィメタ・バンドから今やジャズ,フュージョン畑での第一級ベーシストに転身した石川俊介さん属する「横濱トリオ」都内初上陸での開演です。

白熱する名演奏!
アトリエZのジャズベシェイプ メイプルネック5弦ベースを自在に操り、指弾き,スラップで指板狭しと縦横無尽に正確無比なプレイを繰り広げる石川氏に、我が視線は釘付けです。
ギター,ドラム,ベースのトリオが醸し出す究極の緊張感溢れるプレイで、オリジナルの曲がほとんどながらも、往年のジェフ・ベックの '70年代の歴史的名盤から “LED BOOTS” に “DIAMOND DUST” のカバーと、ロックおじさん胸に沁み入る選曲もありで、休憩時間にアンコール含め開演からミッチリ3時間以上、一流プロの熱演を至近距離にて堪能したのでありました。

ここでもやはり、ボンドガールのオーラは強い!
演奏終了後に客席にやって来た石川さんに、店長氏らしき御仁がうまく声を掛けて下さり、私は「美女の付き人」の立場を利用し、Y子さんとの会話後、ほんの少し私も石川さんご本人と会話を交わさせて頂いたのでありました。

因みに、私の昨夜の衣装はコレ。

ジーンTシャツ.jpg

聖飢魔II ゼノン石川への、稚拙な挑戦状!?とも受け取れる、判る人なら判る無謀なTシャツ着用でしたが、元悪魔とは思えぬ寛大で飾り気のない石川さんから、
「それ、いいTシャツですねぇ~!」
と気さくなお言葉を頂き、感激もひとしおのひと時でありました。


日頃は気弱で軟弱者の私も、Y子さんとご一緒では怖いもの無しです。
高田馬場の老舗ジャズ喫茶(今はバー)「intro」に、確か私は二十数年ぶり!に入り、軽く一杯。

狭い店内で、やはりY子さんは、禿頭のマスターから常連客から、一気に注目を集めます。
美形で美巨乳と来た日にゃ、男って生き物は弱いこと弱いこと…!
その色香漂わせるご婦人の同伴者である私に、彼等の羨望とも嫉妬ともつかぬ卑下した感情が、面白いもので如実に伝わってきます。
実際には私は彼女に指ひとつ触れてもいないのに、周りからは勘違いをされて憧憬の眼差しを受け、それは決して心地の悪いものではありません。
美女の連れというだけで鼻が高い気分なのですから、私とて単純なものです。
いやホントに、「モデルさんでしょう?」なんて、若い酔客からこっそり私が訊かれましたから。

馬油で磨き上げた私の禿頭は輝きを増し、ボンドガールとの夢心地ランデブーは続きます。
タクシーで、我々のホームグラウンド 練馬へと。

日夜不埒なる大人の男女の秘め事を漫画で描写している私ではありますが、フェロモン美女と二人きりで過ごし、車中でネチネチ手を握ったりなんかして、そのまま疚しいホテルへエスコート…だなんて、今更イカ臭い洟垂れ小僧でもあるまいし、そんな小賢しい真似などできません。
できませんとも!できねぇやいッ!!
そこだけはご先祖様に申し訳が立ちませんが、ハッキリと断言できます。

況してや、今宵の同伴者は格の違うボンドガールか峰不二子です。
ルパン三世だって、下手に襲い掛かった日には花瓶で殴られて気絶してしまうのです。
ボンドガールとご同行の栄誉を賜るだけで、私は立派にショーン・コネリー気取りでありましたが、哀しいかな果たせる夢はそこまで。

睦まじく焼肉屋で遅い食事を摂ったら、Y子さんとお次はカウンター・バーで最後の梯子酒。
若い副店長君の恋愛話を聞きつけるや、それを肴にいやらしく突っつきほじくり返し捏ね回し、調子に乗って私は盃を重ねます。
水商売とは別に昼間の仕事もしている彼、その仕事先で最近知り合った女性に、現在仄かな恋心を抱いているとの打ち明け話。
私とて、今やそれは決して他人事ではございません。
人生の先輩として、親身になって相談相手になって…やればいいものを…

「メールで思い切り『抱きたい!』くらい男らしく意思表示せい!」だの
「いいか若者、女はハプニングに弱い!そっと近寄って耳に優しく息吹き掛けて、相手がひるんだところで一気に行け!耳掃除してやる勢いで耳中舐め回せ!三半規管狂わしたれ!!」だの…
またしても無責任に、自分では決してできもしない滅茶苦茶なアドバイスを力説して醜く騒ぎ散らす始末。
結局私の毎度お馴染みのパターン。Y子さんもさすがに呆れて、あくびを噛み殺しておりました。

狙った獲物は必ず仕留める永遠のプレイボーイの私(大嘘)も、ボンドガールY子さんには終始畏縮の一語で、タクシーで帰還するY子さんを清く見送り、朝帰りを果たした次第です。


睡眠を摂り、酔いから覚めて、はたと思い当たりました。

ついこの前の我が駄文で、Y子さんと初めてお目に掛かった時…、フェロモン溢れる美女と二人で焼肉食って、それで何故にこんな私に敢えて連絡して来て、グループ宴会に持ち込むかねKちゃん!?
…なんて偉そうにホザいておりましたが、Kちゃんの気持ちも判ります。

私とてKちゃん同様、彼女と同行するだけで充分エクスタシーを迎えてしまいました。
これ以上は身体が持ちません。

妖艶濃厚フェロモン美女Y子さんに、男女の関係として対峙できるのは、やはりジェームズ・ボンドか大富豪のブルース・ウェインとかゴルゴ13みたいな、男の魅力をすべて持ち得た御仁でありましょう。
とてもとても、妄想専門皮かぶり親爺如きの敵う相手ではございません。

思えばもう15年ほど以前…巨乳女性に心奪われ一年間貢いだ果てに棄てられたあの過ちを、私は忘れてはなりません。
だからそれ以来私は美脚派に……いやいや、そのお題はまた後日。

真面目に、また男女の淫らなストーリーを妄想して、原稿用紙にしたためると致します。
不甲斐ない姿をお許しください、ご先祖様…。
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