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丸ペン談義
不埒な人生を歩む私ではありますが、これでも漫画家の端くれ。それなりに職人気質であります。
どうでもいい人には別に面白くもない話題でしょうが、今回はマニアックに仕事道具の話をば…。
 
漫画を描く道具は、今やデッサンからパソコンを使って…なんて最先端の作家さんも多々いらっしゃるとのことですが、私は下描きからペン入れは断然アナログ作業。
こればかりは、いくらコンピュータ作業,データ入稿に惚れ込んでる私でも譲れないスタイルでして、135Kgの上質紙を原稿用紙に、製図用黒インクでペンを入れております。
 
で、ペンの話なのですが、昔々の最初に私が使用した「つけペン」のペン先は、カブラペン(スプーンペン,サジペンとも言いますね)で、それからGペンに移行もしましたが、もうここ数年来は、人物からバック,流線まで全て丸ペンをメインに使ってます。
それも今まではペン先と言えばカブラでもGでもゼブラ一辺倒、丸ペンもゼブラオンリーだったのですが、その愛用のゼブラ丸ペンA36本入りと言うのが、何故だかどうやらメーカーのラインナップから消滅した様子!?
たまたま品切れなのか?こんな時、情報通の同業友人が少ないというのも、考えものですね…。
 
以前、アシスタントを雇ってた時には、彼等の情報網は的確で重宝してたのですが…。
なんとか言うミリペンは使えるだの、筆ペンならアレよりアッチだの、修正液ならコレがいいだの、あの作家は女性編集者とヤッちゃっただのヤラレちゃっただの、伸縮率20倍のアレとローションがあれば女要らずで天国に行けるだの等々…。
 
で、今となってはめっきり知人も減り人脈も人望も未来もなく、その丸ペン事情の真実は定かではありませんが、しかし補充しておきたいのに、大手の画材店から消えてしまってるのは事実。
もっと大量に入ったプラスチックケース入りというのはあるのですが、ペン先に1万ナンボの出費は躊躇してしまう貧乏性の私、これは由々しき問題だと思ってしまいました。
生ビールも私は大ジョッキよりも、中ジョッキで何杯も呑むタイプですので。関係ないか。
 
それでは…と、お試しに買ってみたのが、「タチカワ」製の丸ペン、それも「ソフトタイプ」なる品。画材店の謳い文句によると、最近の新製品(どのくらいの最近だか知りませんが)との貼り紙でしたので、新しいもん好きの江戸っ子の私(嘘です)としては捨て置けねぇ、と、それでもセコくバラ売りのを2本ばかし。
 
で、先日仕上げた原稿の、人物ペン入れ作業で、その「タチカワ丸ペンソフトタイプ」ってのを使ってみました。
 
すると、これが良い!
描き味滑らかで、細い線もシャープ。
「ソフトタイプ」じゃない普通のタチカワ製丸ペンも比較用に買ってみて使ってみましたが、こっちはやはり私にはゼブラAの方が好み。
ゼブラEも以前使ってみて私にはピンと来なかった印象でしたが、このタチカワのソフトタイプ丸ペンは、久しぶりに新鮮に感じたほどの、理想の描き味なのでした。
ソフトタイプとは言っても、何もペン先の素材が柔らかいのではなく、切れ込み部分の穴が大きくなってるんですね。これだけで微妙な筆圧が敏感になり、柔らかく描けるのです。って興味のない人にはなかなか説明が難しいですが。
 
あと試しに買ってみて面白いと思ったのは、丸ペン専用の「リザーバー」なる一品。
これは丸ペンの構造でなければ不可能な代物ですが、これを装着するとペン先にインクが大量に溜められ、インク瓶への往復が少なくて済むとの優れもの。
面白いものが色々できるのですね。
長生きはするものです。
 
 
ここしばらくは原稿に精一杯の籠城生活で、〆切から解放され久しぶりに下界に出たら早速…と昨日、そのソフトタイプ丸ペン36本入りを求め、新宿世界堂に行って来ました。
 
あそこの2階、絵画道具一式から漫画関連道具満載のスペシャリストのための売り場は、いつ行っても3つだか並んでるレジは行列ですね〜!昼間だってのにウンザリするほど長蛇の列。
絵を描くのがお好きな健全な老若男女は溢れておるのですなぁ。
時流からかけ離れたかの奇抜で個性的なファッションに身を包み、必死の形相でスクリーントーンを物色なさってる熟したご婦人は、恐らくはその業績を知れば私ごときは平伏して失禁してしまうかの、億万長者の大先生だったりするのでしょう。
 
私は私で、狭い売り場で二人睦まじく連れ立った「漫画少女」達から気味悪がられ(たに違いない!)ながらも、目的の買い物を済ませました。
 
しっかり買い揃えたタチカワ丸ペンソフトタイプで、これから私の描く女性のお尻のラインも締まるとこ締まって柔らか〜く色っぽく、オッパイもプルルンと柔らか〜く、描け……るワケもないのは重々承知ですが、私はすっかり気に入ってしまいました。
 
 
「道具より経験だよ経験!もっとエッチな経験をしたまえよ、このオレみたいに!」
と、先輩作家の実践派エロ大王T先生に叱咤されそうな些細な話題でした。
 
最近ご無沙汰致しておりますが、大塚のホテルで出前を取るお遊びは、相変わらず果敢にお続けですか先生?
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