初秋の憂鬱
2014-09-15 18:23:36 (9 years ago)
発掘された出前嬢の置き忘れ品
連日の猛暑が嘘のように去り 時に肌寒くもなり、ふと外出するに際して「たしかこの奥のどっかにある筈…」と目当ての長袖シャツを捜索。
当家の魔境地帯 衣装棚内部に山積みにされたままの衣類を、無雑作に引っ張り出してしまい、床一面を大量の服だらけにしてしまった始末。
さすがにまたそのまま滅茶苦茶に押し込むのも忍びなく、しかたなく久々にしっかり衣替え作業に挑もうと思い立っております。
衣類の山から用途不明の妙な衣が出てきた…と記憶を辿ってみれば、それはコスプレ衣装、セーラー服セットの断片でした。
私も叩けばホコリの出る体です。
世の役に立ちもせず、可もなく不可もなく好き勝手に生息しております。
性懲りもない趣味活動のバンド練習を明日に控え、曲の復習を…と夜半に楽器を手にしているところ、我がアイフォンのLINE機能での着信。
それは練馬のシングルマザーホステス嬢、M姐さんからでした。
勿論既に気分好くお酔いのご様子で…。
「何となく掛けちゃったぁ~!何してたんですかぁ~?
今誰といると思う?ウフフ…」
アンニュイな雰囲気漂う “練馬のメーテル” M姐御を、この時刻にお相手しているのは、それは親分Kちゃんに他なりません。
たまには急なお誘いにも応えなければ…と、ここは浮世の義理を優先させ急遽外出に及び、夜道を愛車で飛ばして一路練馬の繁華街へと。
親分より出動令を下された現場は、小洒落た洋食屋さんでありました。
洋食と言っても、イタリアンだか何だか、日本国内から脱けた経験のない私にはよくわかりません。
ここのマスター夫婦は、親分Kちゃんとは長年の交友関係。
お喋り好きのマスターも終始同席させてのプチ宴を開催させてしまうのですから、親分の人望たるや大したものです。
清く賑やかなひと時でありました。
翌日は、秋葉原方面、末広町駅前まで重い荷物を抱えて足を運び、トリオでのバンド練習。
それからその足で夕刻は池袋へと。
その宵ちょっと食事でも…とのお誘いで向かった先は、だだっ広く賑わったファミレス。
奥から私に手を振り待ち受けていたのは、当HP制作&管理者である お馴染みデザイナーT氏。
…と、何と隣に同席しているのは、彼の愛娘!
T氏ご友人バンドの、親娘揃ってのライヴ鑑賞帰りだそうです。
つまり、T親娘との食事会でありました。
お嬢様とお目に掛かるのは実に何年ぶりでしょう。
ピーピー騒いでピョンピョン跳ねてたお子様が、思春期の淑やかな今時娘に健やかに成長しているのですから、実に感慨無量なものです。
私ひとり生ビールを失敬して、居心地悪く話題と言葉を選びに選んでギコチなく談笑します。
私はビール、お父さんはソフトドリンク
そりゃT親娘の記念撮影なんぞ、とてもご紹介できません。
この穢れた不埒なブログはTデザイン管理であるかもしれませんが、T家ご家族まで巻き込んでは倫理に反します。
何を隠しましょう、かつては、女の子の双子もしくは姉妹の父親になる…何となくそんな願望からむしろ予感までしていた私ですが、成れの果てはご存知の通り、結果は大ハズレ。このザマです。
姉妹の命名にまでも至り、行く末ひとりはグラビアアイドル、もうひとりは若くして大御曹子の玉の輿に乗ってのセレブ若妻!…と娘の進路まで考えていたものが、とんだ妄想も甚だしく、父親になるどころか、それ以前に伴侶にすら縁のないままに、自らの進路が危うい有様の私です。
日頃は、しょーもねー怪しいドクロ親爺めが!…なんて密かに罵っていたT氏に羨望の眼差しを向け、ご令嬢には “優しいミツマロおじちゃん” を無事に演じ切って、睦まじいT親娘と改札口で別れます。
総重量8㎏にもなるベースケースを背に、身も心もヘトヘトになって帰宅。
人生、こんな筈じゃあなかった…
なんて、今更嘆くのも馬鹿らしい昨今です。
あ~あ~。もういいや。
金魚とハムスターを慈しみ、浮かばれなくも画業に身を捧げつつ…衣替えに勤しむと致します。